今年もアカデミー賞の季節がやってきました！前哨戦を総なめにしている『ソーシャル・ネットワーク』をはじめ、今年も多くの注目作品がノミネートされています。現地時間２７日にハリウッドのコダック・シアターで開催される第８３回アカデミー賞授賞式を前に、今年のアカデミー賞を大予想します！日本未公開作品も多いので、作品紹介にも注目下さい！



今年の賞レースを席巻したのは、デヴィッド・フィンチャー監督によるハーバード大学の学生にして天才プログラマーである青年が立ち上げたＳＮＳ「Facebook」誕生の秘話を描いた『ソーシャル・ネットワーク』。日本でも１月に公開され、Facebookへの注目度もアップしているそうですが、同作で主人公のマーク・ザッカーバーグ氏を演じて主演男優賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグは一躍時の人となっています。

そして対抗馬とされるのが、現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世を描いた伝記『英国王のスピーチ』。きつ音障害を抱えたジョージ6世が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦で不安にあえぐ国民を勇気づける見事なスピーチを披露するまでが描かれています。ジョージ６世を演じたコリン・ファースは主演男優賞の本命候補に名を連ねています。日本公開は２月２６日。



ゴールデン・グローブ賞でコメディ・ミュージカル部門の作品賞に輝いたのが、『キッズ・オールライト』。主演女優賞にノミネートされているアネット・ベニングとジュリアン・ムーアという２大女優が、レズビアンカップルを熱演。長年共に暮らしてきた同性カップルの子どもたちが、自分たちの本当の父親を捜し始めたことから起きる騒動をコミカルに描いた真の愛情や家族のあり方を見つめる人間ドラマ。日本公開は４月２９日。


ナタリー・ポートマンがバレリーナを熱演して話題なのが『ブラック・スワン』。ポートマンはこの役を演じるために９キロの減量を行い、１年間に渡って１日５時間以上にも渡るバレエのレッスンを行い、吹き替えなしでダンスシーンをすべて自ら演じきった意欲作です。私生活では同作で振り付けを担当したダンサーと婚約、妊娠を発表。主演女優賞本命との呼び声も高く、授賞式でのマタニティドレスにも注目が集まっています。日本公開は５月１３日


ゴールデン・グローブ賞ではノミネートが皆無だったコーエン兄弟の『トゥルー・グリッド』は、作品賞、主演男優賞、助演女優賞部門で候補入り。主演は昨年の『クレイジー・ハート』で主演男優賞を受賞したばかりのジェフ・ブリッジスで、２年連続の候補入りの快挙に。69年の西部劇『勇気ある追跡』をリメイクした同作は、父親を殺された少女が仇を討つために隻眼の凄腕連邦保安官を雇い、犯人を追いつめていく。日本公開は３月18日。


他にも今年の授賞式の司会者に抜擢されたジェームス・フランコ実在した登山家の奇跡の生還劇を描いた『１２７アワーズ』や、長編アニメーション部門と作品賞のＷノミネートの快挙を果たした『トイ・ストーリー３』、残念ながら監督賞の候補入りを逃したクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』など１０作品がノミネートされています。

さて、今年はどの俳優、監督の手に栄光が輝くのでしょうか。今年も楽しみです！