2011.12.24

 1 スタッフから新着情報

JPLジェット推進研究所に行って来た(Elephant Tour 直美)


パサデナにあるジェット推進研究所(ジェットすいしんけんきゅうじょ、JPL: Jet Propulsion Laboratory)の見学ツアーに参加してきました。
この研究所はNASAの無人探査機等の研究開発及び運用に携わる研究所です。
アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナにある。カリフォルニア工科大学との提携により宇宙研究を進めている施設なので日本人の方でこちらで研究をされているスタッフもたくさんいらっしゃいます。

火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバーを覚えているかたは多いかもしれません。
火星着地したロケットから降ろされたローバーというロボットが火星の温度や湿度や石を拾って研究したりして地球に情報を送信していた あのロボットです。

このローバーもJPLで研究制作されNASAから打ち上げられたものなのです。
NASAが有人のロケット中心であるのに比べてJPLは衛生中心なので 宇宙中に飛ばしている各種衛生の状況をチェックしているのが一番最初の写真のお部屋。
まるで映画にでてくるスター・トレックかアポロの映画の一場面のようでしょ!!


写真はつい先だって11月26日にケープカナベラル(フロリダ)から発射され火星におくられたローバーの新機種 キリアスローバーという火星探査機です。
同時に二機制作され一機は火星に行き同じものがJPLに保存中です。
火星で何かが起こったときに同じ状況を設定して実験するために保存そして研究が進められています。現在火星に向けて8か月の旅行の途中です。
キリウスというのは英語で興味津々というような意味なので好奇心旺盛に火星の情報をたくさんキャッチしてくることでしょ
キリウス君の使命は
太陽、離れた超新星および他の出所からの高エネルギー原子・亜原子粒子をモニターする放射線評価検知器(RAD)と呼ばれる道具を運ぶこと。将来宇宙飛行士が火星に降り立つときに有害になりうる放射線の確認をするのだそうです。

4年(と聞いたと思います。。。。)に一度地球と火星の間の距離が最短になる時期があるそうなのですがこの次が2012年8月なのです。
私的にはこの期間限定なところが泣けるポイントです。
ロマンちっく感満開ではないでしょうか?
だから火星に着陸するタイミングを逃すとこの計画はまた4年間できないのだそうです。
着陸する時はロケット部分が分解しこのキリウス君のはいった大きな箱に巨大なパラシュートが開いて
ゆっくりゆっくり火星の地に降りる予定なのだそうです。
傾いてしまったら 逆さになってしまったら 降りた瞬間に壊れてしまったらなど ほんの一日キリウス君の片割れを見た私でさえドキドキするのですから 研究者たちの想いはいかほどのものでしょうか?
現在JPLのホームページによると
12月14日の午前9時PST(正午EST)時点で、宇宙船は、火星へその3億5200万マイル(5億6700万キロメーター)の飛行の3190万マイル(5130万キロメーター)を旅行中。
ほんとに ほんとに ロマンちっくですねえ

2012年8月の着陸はテレビ(放映するかな?)の前でかじりついて無事の着陸を見届けたいと思っています。
JPLの一般ツアーはエレファントツアーでも御予約代行いたします。
ご興味のあるかたはご一報くださいね。
NASAまでいかずとも西海岸で宇宙体験できるって素敵だとおもいませんか?
http://www.jpl.nasa.gov/