2004年3月11日のスペイン・マドリードの列車爆破事件、またロンドン同時多発テロ以降、ヨーロッパ諸国では、テロに対して警戒を強めています。従来、テロは内乱、紛争、外国の武力行使などと並んで戦争行為とみなされ、テロによる損害は保険の対象とならない「戦争免責事項」とされていましたが、2001年の米国同時多発テロ直後、保険各社は、テロの首謀者一味およびタリバンが引き起こしたテロ（報復テロや、テロとみなされる行為を含む）による事故を、保険金支払いの対象としました。

2003年のイラク戦争後、その復興が難航している現在も、ほとんどの保険会社が報復テロを含むテロ関連の事件・事故を補償の対象としていますが、一部の会社ではアメリカ系航空会社の航空機搭乗中の補償はしないなど、状況は常に変化しています。

加入する前に、保険会社の補償範囲をじっくりご確認ください。