台北のまったりしたすごし方……ローカルムードに思いっきり浸ること。旧市街の乾物問屋の外れにある、「王瑞珍茶行」にいけば、店内で子供が犬と遊び、近所づきあいの会話が聞こえる、まったりモードを味わえることうけあいです。
ほら、店内はいつもこういった「井戸端会議」風。お茶を囲んだコミュニティーが生まれます。
ちょうど、私が訪ねたときも、日本人の観光客グループが談笑中。女店主の王さんは日本語が話せるので、みんな気軽に、落ち着いたムードの中、時間をすごしていました。
こちらのお店は、歴史のある台北の茶葉問屋のひとつ。この古い証文がお店の古さを感じさせます。創業者は王さんのひいおじいさん。中国福建省から台湾に渡ってきたということで、台湾茶の栽培、製茶、卸問屋業を手がけてきました。現在の当主は4代目の王静珊さん。ご主人の邱佳信さんと夫婦でお店を守っています。
こちらの茶葉は台湾では育たないプーアールを除いては全て台湾産。台湾各地から質の高い茶葉を買いつけています。茶葉自体しても、たてたお茶にしても、自然な香りがするのでわかります。王さん夫婦がよく話すことには、最近ベトナム産の茶葉を香料を添加して台湾産と称するお店が公然と増えている、ということ。このお店では、そういった「台湾茶ウラ話」も聞けるので、ぜひお茶談義に話を咲かせてみてください。
ご主人の邱さんは茶摘の時期、中南部や台東などの山間部に出向き、茶農家で作業をして、お茶のクオリティを現地でチェックしています。そして持ち帰った半成茶を、さらに店内にある焙煎機でローストしています。こんな作業が、このお店オリジナルの味を作っていくんです。
王さんは店のおすすめのお茶をいくらでも試飲させてくれます。値段やブランドにとらわれず、好みの茶葉を自分の舌でチェックしてみて下さい。香りを最優先にする人、のど越しを優先する人、それぞれリクエストしてみてください。
迪化街は、昔ながらの乾物問屋が並ぶ、たいへんローカルなスポット。散歩するだけで、台湾の
空気に触れられるところです。ぜひ一度、訪ねてみては。
凍頂烏龍茶 160元 ~
金萱茶 鉄観音茶 300元~
東方美人 350元 ~ 600元
阿里山烏龍茶 800元
杉林溪烏龍茶 950元
梨山茶 1,250元
台北市歸綏街(グィスイチエ)301号
営業時間 10:30~19:00(日曜は17:00まで)
メー ル wang.tea@msa.hinet.net

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