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2009.07.28

 笑うベトナム

20年後の自由

ベトナムは美人の国としても有名ですが、「美しい花にはトゲがある」というのは、いずこも同じようです。

20年間連れ添った夫婦が、知人の娘さんの結婚式に列席することとなった。新郎新婦が指輪の交換をする段になって、来賓席の夫がおいおい声を上げて泣き始めた。

驚いた妻が、

「あなたがそんなに感激するとは意外だわ」
というと、夫が答えた。

「そうじゃないんだ。結婚前のこと、ベトコンだった君のお父さんが、『オレの娘と結婚しなかったら、強制収容所送りにするぞ。そうすれば、君は20年間は出て来られない』と脅したんだよ」

夫はますます泣き声を激しくして続けた。
「あの時、おとなしく収容所送りを受け入れていたら、20年後の今頃は自由の身になっていただろうと思うと、悲しくて泣かずにはいられないんだ」

ベトナムの女性は、しっかりしている反面、ご主人の管理の厳しさも日本人女性の比ではない。

普段、20分で会社から帰宅するところ、25分かかると、それだけで、「あなた、浮気していたんでしょう」と厳しく詰め寄られる。夫が帰宅すると携帯電話の通話記録を調べるなんていうのも、別に珍しい話ではない。例え会社の部下への業務メールであっても、相手が女性であれば妻にCCを入れることが求められる。

奥さんの管理から逃れようとしようものなら大変だ。大衆新聞には、浮気した夫に怒った奥さんが、あそこをちょん切ったとか、浮気相手の女性の顔に硫酸をかけたとか、そういう記事がちょくちょく載っている。

この冗談、おそらくはいろんな国で形を変えて語られているだろうと思うが、ベトナムは、そういうお国柄だけに、非常にリアリティがあるのだ。