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2009.06.17

 週末小旅行のススメ

ヴンタウ編:1時間半で行ける、お気楽ビーチパラダイス・その2

足が確保できたら次は宿である。昔から、ホーチミン市民の気軽な週末の行楽地として愛されてきただけあって、高級ホテルこそ少ないものの、中級以下のホテルの選択肢には困らない。

まずロケーションとしては、フロントビーチ側、バックビーチ側、どちらを選ぶかという選択肢が一般的だろう。ビーチライフを中心に考えるならバックビーチだ。

市街地にあるのがフロントビーチだが、このビーチで泳ぐことは考えないほうがいい。砂浜は猫の額ほど。漁船が停泊していて、とても泳ぐ雰囲気ではない。フロントビーチからバックビーチは車で10分くらいと近いので、食事や買い物の利便性を重視するなら、フロントビーチ側に宿を取り、ビーチ遊びをするときは、タクシーでバックビーチへいく、というスタイルになるだろう。

私は、とにかくビーチとホテルでのんびりするのが目的なので、今回は迷わずバックビーチ側のホテルをあたることにした。選んだのは、バックビーチの北の端近くにある老舗の4つ星ホテル・キャプサンジャック。
●キャプサンジャック
http://www.hotelcapsaintjacques.com/

ちなみにキャプサンジャックとは、ブンタウ市の旧名。フランス統治下の時代には、この名前だった。

ホテルを探すには、いくつかの方法があると思う。大体、以下の4つだろうか。
1.直接、現地でホテルを探す
2.各ホテルのウェブサイトを探して、そこで予約する
3.旅行代理店で探す
4.ホテルブッキングサイトで探す

値段的にいちばん高くなるのは、1である。「業者を通さず、直接、やり取りするんだから、いちばん安くなるに違いない」と考える人もいるようだが、実際には違う。ホテルは業者には、安く部屋を卸すので、たとえ業者の手数料が上乗せされても、個人で交渉するよりは、ほぼ確実に安くなる。

ただしこれは、中級以上のホテルに関して言えることで、1泊10ドル程度のホテルの場合は、業者は扱っていないし、直接ホテルと交渉することになる。

最近、増えているのがホテルのウェブサイト経由で申し込む方法。ホテル側が「インターネット申し込みの特別レート」というのを設定していて、定価よりもかなり安く泊まることができる。自分の泊まりたいホテルが、明確に決まっている場合は、この選択肢もあるだろう。

ただ、それでも値段は、業者を通したほうが安い場合が多い。つまり値段的にいちばんお得なのは、3か4ということになる。いろんなホテルを見比べながら選ぶこともできるので便利だ。

会社員なので、昼間、旅行代理店に行っている時間はない。そこで私がもっぱら活用しているのは、4のホテルブッキングサイトである。

国外旅行をする場合は、アジアトラベル、アジアルームズ、アジアホテルズなどのサイトを愛用しているが、ヴンタウのように国外では知られてないマイナーな観光地だと、これらの規模の大きいサイトでは取り扱っていない場合が多い。

そういう場合、やはり頼りになるのは、ベトナム国内にあるベトナム専門のホテルブッキングサイトだ。比較的小さな町までカバーしているし、ヴンタウクラスの町でも、10軒近いホテルを扱っているサイトもあり、「さすがベトナム専業」といいたくなる。

似たような名前のサイトが数多くあって、どれがいいのか迷ってしまうが、今回私が利用したのは、以下のサイト。
●Hotels in VIetnam
http://www.hotels-in-vietnam.com/

私が予約したキャプサンジャックは、定価だと、いちばん下のスタンダードクラスが60ドル。ホテルのインターネット特別価格ならこれが45ドルになる。しかし、ホテルズインヴェトナムだと、これが37ドルと、8ドルもお得なのだ。8ドルというと14万ドン少々だから、ハイドロフォイル片道分の運賃に近い金額。節約しない手はない。

申し込み方法も簡単。ウェブ上にあるフォームに必要事項を記入したら、24~48時間以内に、確認メールが来る。希望の部屋がいっぱいのときは、それ以外の選択肢も提案してくれる。このメールに「承諾」の返事をすれば、それで予約は完了。

ただし支払いにはクレジットカードが必要。申し込み時に、クレジットカード情報を記入し、宿泊代は自動的に引き落とされる。

私はいちばん安くスタンダードクラスを予約した。週末なので10ドル加算されて47ドル。週末料金は、ホテルに直接申し込んでも、旅行代理店を通しても発生する。これに往復の船代が約18ドル。現地でシーフードをたらふく食べても、「1泊2日で1万円以内」という予算内に収まりそうだ。

ホテルは木曜日の朝にウェブ経由で予約を入れ、金曜日には確認のメールが来た。後は週末休めるように、仕事を片付けるのみ。これがいちばん難しいのだが…。