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2009.06.29

 今日もカフェ日和

016:日本のベーカリーが恋しくなったらこちらへ~トゥ・レ・ジュール

ベトナムは、かつてはフランスの植民地だった関係で、フランスパンが美味しいので有名です。しかし、日本にあるような、いわゆる「ベーカリー」みたいなものは、あまりありません。

店の奥で焼かれた出来立てのパンが店内に並び、トングとトレイで好きなパンを選んで…、というスタイルですね。しかし最近、そんなベーカリーがホーチミン市では増えています。今日、朝ごはんを頂いている、このトゥ・レ・ジュールは、そんなベーカリーの先駆けの一つ。


ハイバーチュン通りに1号店が出きるや否や、地元の在住外国人を中心に話題になって、大繁盛。現在、4号店まであるそうです。今、私がこれを書いているのは、ベンタン市場に近いチャンフンダオ通りのお店。



1号店同様、1階がベーカリーで、2階がカフェになっています。1号店に比べると面積は半分以下ですが、それでも店内に並べられた食欲をそそるパンの種類は、ざっと70種類以上。これらは、テイクアウトもできるし、店内で食べることもできます。

さて私の今日の朝食メニューは、ハムクロワッサン(1万1000ドン)、ピロシキ風の野菜入りおかずパン(1万1000ドン)と、好物の日本のアンパン(1万ドン)、これにアイスコーヒー(3万ドン)。合計6万2000ドン(約340円)です。

パンは美味しく、店内は清潔で、重宝するお店ではあるのですが、時に居心地の悪さを感じることもあります。例えば、お店のドアを開けると、店員さんがいっせいに「いらしゃいませ!」と迎えてくれる、日本でもお馴染みの情景。しかし、ほとんどの店員さんは、こちらを振り向きもしていないんですね。「マニュアル通りに接客しています」という感じ。

ベトナムのカフェだと「お兄さん、汗びっしょりですね。ここがいちばん涼しい席ですから、こちらへどうぞ」「パソコンで作業されるのだったら、ここの席がコンセントが近くて便利ですよ」など、人肌の暖かさの感じられるサービスをしてくれるお店がいっぱいあります。


もちろん、反面、客を客とも思わないような無愛想なお店もありますし、店員さんが盛んに話しかけて来るので、落ち着いて仕事ができずに困ってしまうこともありますが…。そういう人間味のあるベトナムのサービスが、私にとっては心地よいので、こういうお店のように、「機械的に処理される」と、何となく落ち着かないのです。


このトゥ・レ・ジュールは韓国資本のチェーン店だそうです。これ以外にも、最近、ディエンビエンフー通り沿いに、やはり韓国系と思われるベーカリーができました。ここにはあん餅が置いてあり、買って帰ったところ、まさに日本のあん餅。餅は柔らかく、中のこしあんの甘さも上品で、緑茶と一緒に美味しく頂きました。


お店の人は、あん餅を「これは、韓国のスイーツです」と説明していましたが、韓国にもあん餅があるのでしょうか。韓国と日本の食文化は、共通点がいろいろありますから、あん餅もその一つなのかもしれませんね。


話が脱線してしまいましたが、ともあれ、ホーチミン市に、このように国外の文化が入って来ることで、外国人にも住みやすい街になっていくのでしょう。


<データ>

Tous les Jours トゥー・レ・ジュール
住所:59 Tran Hung Dao, Q.1, TP.HCM(市民劇場から徒歩20分)
電話:08-39144347
営業時間:06:00~23:00(無休)
英語メニューあり/無線ランあり/トイレ○
*他にもハイバーチュン通り店、ダイヤモンドプラザ店、グエンティミンカイ店がある。