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「おくりびと」祝受賞! (千歳香奈子)
2009.02.26
 
22日にハリウッドのコダック・シアターで開催された第81回アカデミー賞授賞式で、『おくりびと』(滝洋二郎監督)が外国語作品賞を受賞。短編アニメーションにノミネートされていた『つみきのいえ』(加藤久仁生監督)もオスカーに輝く日本映画W受賞。日本は多いに盛り上がっているようですね。

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授賞式には日本から滝監督をはじめ、主演の本木雅弘、広末涼子、余貴美子らもかけつけ、レッドカーペットを初体験。受賞式直前の取材では、「ノミネートされるだけでも素晴らしいこと。賞までは考えていません」と受賞には無欲だっただけに、プレゼンターのリーアム・ニールソンが、「Departures!」と告げた瞬間は驚きの表情を見せていました。そろって壇上にあがり、オスカー像を手にした滝監督は、流暢な英語で作品の英語タイトルにかけあわせて「これが私の新しい旅立ちです」とスピーチ。その後の会見では、「映画の神様が僕達のところに立ち止まって落し物をしてくれた」と、素直に受賞を喜んでいました。

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 アメリカでは『Departures』のタイトルで5月から全米公開されます。今年の外国語作品賞は、重いテーマで強いメッセージ性のあるイスラエルの『戦場でワルツを』や、フランスの『ザ・クラス』が有力視されていましたが、いずれも受賞を逃しました。米メディアは「驚きの受賞」「大逆転」などと報じていますが、こんな不安定な世の中だからこそ、人々は前向きな希望や癒し、暖かな笑いのある『おくりびと』を支持したのではないか、と専門家らは分析しています。

 全米では当初は10館程度から公開し、序々に拡大公開する予定だったが、今回の受賞を受けて大幅に拡大公開されることも検討されているのだとか。日本の美しい景色や納棺師の暖かく美しい所作、日本の役者の静なる演技などが、ハリウッドでも受け入れられたことは嬉しい限り。全米公開が待ち遠しいですね。

全米公開のインフォメーションは以下まで。
www.regentreleasing.com/coming.html#departures