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メリーポピンズ観劇記 エレファントツアースタッフ直美
2009.11.15
 


11月13日はミュージックセンタ−のミュージカル、メリーポピンズの初日でした。
私、毎日の通勤の経路をわざわざミュージックセンタ−の横をとおるように設定しています。
時に、行われてそうな舞台稽古に入っていく人とか、大道具の搬入や新しい出し物のバナー(広告用の旗!)などを発見してはわくわくするのが朝の楽しみなのです。

子供の頃に見た絵本。
そして少し大きくなってから見たジュリーアンドリュースの映画。
ジュリーアンドリュースのちょこっと先っちょの丸まったお鼻イコール私にとってはメリーポピンズのそのものとして脳裏に刷り込まれています。
実は来年(2010年)2月までの長丁場なのでいつでもいいやあと思っていたんですが、朝ウェブサイトで
お席の空きを発見!思い切っていってきました。


デイズニーの舞台なので、映画のメリーポピンズにいくつかのエピソードを加え楽しい仕上がりになっています。映画でみた、数々のマジカルな場面が舞台で再現されていくのを、見るのがとにかく楽しくってしょうがない!

空をとぶところはワイヤーで飛ぶんだろうか?
鞄からものがいっぱい出てくるところは、あるかな?
階段を下から滑り上がっていくシーンは?
絵のなかにとびこんでいくシーンはどうなるの?
大好きあ煙突掃除のダンスのシーンは満足できるものだろうか???

わくわくしながら、隣の子供さん以上に歓声をあげながら見て参りました。
いわゆるミュージカルらしいミュージカルで、舞台装置も近頃のシルクドソレイユのような大スペクタクル装備ではないのですが、コーラスラインのように超シンプルでもない。
ひとつのプロットが何通りにも使われたり、ライティングがドリーミーで、どのシーンも飽きることがなかったです。台詞としてはイギリス英語の言い回しもあるのか、時に少し難解なジョーク?もあったりして英語力が少々必要な部分も ありますが事前にディズニー版をご覧になったかたであれば問題ないと思います。終演後はAshleyとGavinにスタンディングオベーションが続きまし た。彼らは、子供にも大人にも、老若男女にまさしく夢の世界を提供してくれました。
そして 子役の二人!! ダブルキャストでの」出演となりますがとにかく可愛かったです。



写真:配役リストはエントランスを入ってすぐのところにあります。


配役

メリー・ポピンズ役:Ashley Brown
美女と野獣の「Belle」にてブロードウェイデビュー
 Cincinnati College-Conservatory of Music卒業(BFA、Laurie Beechman Award受賞)
顎の強そうな、まさしく麗しい魔女!強烈な雰囲気のある女優さんです。
おそらく彼女の出世作・代表作になるはずだと感じました。
自然にチャーミングな魔女的オーラを醸し出すことができる上、タップ・ダンス・歌の三拍子が揃っており、ジュリー・アンドリュースが確立したメリー・ポピンズとはまた異なった味をだしていました。
考えればこれは凄いことです。

バート役:Gavin Lee
ロンドン出身
今作品がブロードウェイデビュー
「Crazy for You」「Peggy Sue Got Married」「Me and My Girl」「Over My Shoulder」etc・・多数に出演経験のある実力派です。彼もまたダンステクニック・タップダンス・歌全てが恐るべき技量です。


このメリーポピンズ来年(2010年)2月まで公演中。
当日にお席が空いているときのホットチケット$20もお得です。
冬休みにはいるとお子様づれも増えそうで。エコノミーの関係で安いお席かあ埋まってしまいそうな気もします。 たしか、6歳以下のお子様の入場は不可なので、小学校低学年くらいのおこさんが目をきらきらさせて見ている姿も可愛かったです。
料金は$25から上は$150くらいまで。
私の席は$84のメゾネ2階の前列2番目。
2階の一番前だとベストシートなんですが、時に前のしきりが高くて見にくい場合もあるので、昨日は前列2番目左側寄りのお席でした。
でも、これからいくかたはどうせなら舞台に向かって右寄りがよろしいかと、、、その理由はステージのラストシーンで分かります、お楽しみに。



写真:ギフトショップ


ミュージックセンタ−のパーキングは$9
公演は、午後8時開演の場合、
第一幕:午後8時〜午後9時20分
休 憩:午後9時20分〜20分間
第二幕:午後9時40分〜午後10時50分です。

午後2時開演の場合、
第一幕:午後2時〜午後3時20分
休 憩:午後3時20分〜20分間
第二幕:午後3時40分〜午後4時50分です。

お迎えを頼むのなら終演の20〜25分後が良いかと思います。トイレも混み合うし、ギフトショップにも立ち寄りたいでしょうから。それに終演直後はリムジンや大型バスがたくさんいて、見つけるのにもたいへんですから。

チケットを買うだけに昼間ミュージックセンタ−に行く人は、ボックスオフィスでバリテーションをもらえば駐車は無料です。これを知っていたら、もっと周辺のパーキングを考えずにチケットを買いに今までも行けたのに……勉強になりました。

この公演のあと、同じシアターで「ドリームガールズ」、「南太平洋」と、メジャーなミュージカルが続くので全部みたいです。
メリーポピンズの映画版はなんと1964年製作だったということも今回改めて知りました。
なるほど、年配のお客様もおおいはず。年齢を超えて観客が楽しめる素晴らしい舞台です。



写真:休憩時間にはコーヒーやワインで一服する方も多い(客席には持って行かれません)


メリー・ポピンズ Mary Poppins
公開:1964年  
製作:ウォルト・ディズニー・スタジオ
監督:ロバート・スティーブンソン
原作:パメラ・L・トラヴァース
出演:ジュリー・アンドリュース
ディック・ヴァン・ダイク
デヴィッド・トムリンソン

【あらすじ】ウキペディアより抜粋
後半部分、今回の舞台と映画で設定が違った部分は書き足しました。

1910年、ロンドンの桜通りに住むジョージ・バンクス氏は厳格で気難しい銀行家。妻のウィニフレッドも婦人参政権運動に夢中で子供は全て乳母に任せきりでした。
彼らの二人の子供である姉のジェーンと弟のマイケルは、何人もの乳母さんが途中で逃げ出してしまうほどの悪戯好きです。
そんなある日、新しい乳母の募集広告文章を考えているバンクス氏に、子供たちは優しくて、美しく、親切でおもしろい、そんな乳母の広告を書いて見せます。厳格な父は子供たちの意見を取り上げるどころか、紙片をストーブに放りこんでしまいます。
しかしジェーンとマイケルの広告は煙突から空高く飛んでメリーのもとに翌朝、子供の書いた紙片を持ったメリー・ポピンズが空から飛んできます。
メリーは自己紹介もほどほどに子供部屋へ行き、指をぱちんと鳴らすと魔法のように散らかった部屋が片づき、不思議な鞄からは何でも出します。そうです、メリー・ポピンズは愉快な「魔女」なのです。

散歩のときには子供達と共に大道芸人姿のバートの描く絵の中に入って遊び、メリーゴーランドの馬に乗って狐狩り(この部分は公園の銅像と踊りだす話に変わっています)。

笑いが止まらないために宙に浮かんだままになってしまった人不思議な体験の数々(この部分は舞台にはなかったです)。
いつも不機嫌な家政婦やコックさんまでもが歌まで歌いだします(舞台ではメイドさんと執事の設定でした)。
そんなある日、風向きが変わった夜にメリーは突如姿をけすのです。
そこでバンクス氏は別の乳母を付けてさらに厳格にしつけようと考えました。
そしてやってきたのが超厳格な乳母、なんと彼女は父バンクス氏の乳母も努めていた筋金入りの乳母だったのです。実はその乳母のしつけによって、子供らしい遊び心やいたずらなどを抑制されたバンクス氏は、いつも間にか周りも恐れる頑固者に育っていったという過去があります。
世の中の誰よりも怖いその乳母が家にやってきたことをしったバンクス氏は逃げ出します(この設定は原作にあるが映画になかった部分ですね)。
そこで昔の子供の自分を思い出し、自分が子供達に押し付けようとしていたものの愚かさに気がつくのです。
厳格な乳母はさっそくマイケルとジェーンに、まずい薬を強制的に飲ませて自分なりの教育を始めます。
そこに風向きが変わって凧にのって空から帰ってきたメリーはあたらしい乳母と対決して、彼女が大事にしていた野生の鳥をかごから逃がし、逆に彼女を鳥かごにいれて追い出してしまいます(魔女のメリー、ちょっとやることが過激です。この部分も映画にはないですね)。

ある夜、家から逃げだした子供は途中で煙突掃除夫姿のバートに再会。
煙突だらけの屋上に上がってみると……煙突の中からメリー・ポピンズが現れ、あちこちからバートの友達の煙突掃除夫が現れて、煤にまみれながら皆で踊りつづけます。その楽しいこと!

その後、心を入れ替えたバンクス氏が温情から資金手配をした取引先の経営が不安な状態に……。
そのためか、銀行に呼び出されたバンクス氏は首を覚悟で奥さんを伴って銀行にでかけていきます。
しかし、行ってみると話は急展開。その工場が大成功をして銀行が大きな利益を出したためバンクス氏は重役に昇進。サラリ−は4倍に跳ね上がるのです。
それでも家族の大事さに気がついたバンクスは重役達に、これからは家族との時間を優先するということを条件にこのオファーを受け入れるのです。
喜ぶ家族……。
一家揃っての凧揚げ……。
長らく見たこともなかった優しく愉快な父と母に嬉しそうな子供達の笑顔!
あれだけメリーに懐いていた子供たちも、やはり優しい父と母が一番なのです。
家族全員の笑顔が戻ったとき自分の役目は終わったと感じたメリーは次の子供たちのために旅立つことを決意「さよならメリー・ポピンズ」今度は凧売り姿に転じたバートに見送られてメリー・ポビンズは風に乗って空に舞い上がって……



写真:ロビーにはこれから公演されるポスターが並びます


と こんな風に映画版との間に多少の違いはあるものの映画の中のナンバーは全て繰り込まれており、それにくわえて、ミセスバンクスが夫のことを思って歌う歌などいくつかのオリジナルナンバーも挿入されていました。歌の部分でも脇を実力はが固めているのか素晴らしいです。

個人的に大好きなのは煙突屋さんのタップ……かな?
バートさんが見せる、観客一同騒然の場面もあり……(ご覧になる予定の方が実際に見たときに驚いていただきたいのでここではお話できないのが残念ですが)。

会場はダウンタウンにあるミュージックセンター
この時期にLAにお越しの皆様には最高のお土産話になること請け合いです。
御予約ご希望はメールでお知らせくださいね。
チケット手配から送迎まで喜んでお手伝いいたします。
sales1@elephanttour.com
担当 直美まで