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 【■恵子ギャリソンのミーハー便り

グレゴリー・コルバートの展覧会「灰と雪」開催
2006.02.01
 
 hspace="10"align="left"alt=""title=""「今、サンタモニカで象や人の写真展のようなものをやっているって知っている? とても興味深いらしいよ」と知人からの耳寄りな情報、そのカナダ生まれの 写真家の名前すら初耳なので、とりあえずそのホームページを検索し、彼が14年ほどかけて、インド、エジプト、スリランカ、アフリカ、南極大陸など世界各 地で撮り続けた、人と自然の写真やフィルムの展覧会と知ったが、いまひとつイメージが掴めず「百聞は一見に如かず!」と車に乗り込みサンタモニカまでぶっ 飛ばした。

サンタモニカ・ピア(桟橋)に近づくと向かって右にユニークな大きな建物があるではないですか。(あれこんなもの何時の間にできたの?)と頭の中が?、よくよく見るとその建物に、ホームページで見た「エンジェルの翼がついたような少年」の写真と右にashes and snowと言う文字が書かれた大きなバナーがあり、これこそが「灰と雪」展覧会のための会場であるノマディック・ミュージアム(ノマディックとは「遊牧の」または「放浪の」という意味)と判明。日本人デザイナー坂茂氏が手がけたこのミュージアムは名前の通り移動式、152のスチール・カーゴ・コンテナーを積み重ねて建築されているので移動も比較的簡単。昨年は3月5日から6月6日までニューヨークで開催された。

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 でもこんな展覧会に興味ある人って多いのかしら、と、半信半疑で駐車場に行くと結構込んでいる。チケット売り場に並んでいる人々を見ると年齢もさまざま。首からデジカメを提げて入ろうとすると、“写真撮影は禁止ですよ”とやんわり告げられとにかく中へ。
一歩足を踏み入れるとそこは「私は今何処に居るの? アフリカ? エジプト? インド?」の世界。館内全体が茶色っぽく(セピア色というか)神聖な雰囲気で通路の両側に人と動物たちが共存する、触れ合う…瞑想する(あーあ詩人でなく芸術的センスもなく語彙に乏しい自分が歯がゆ~い!)写真がずらっと並ぶ。その通路を真っすぐ進んだ所ではスクリーンに映される写真をじっと見つめる人々。次のセクションではフィルムが上映されている。自然、動物たち、そして人ノというテーマは同じでも「静」と「動」では人の心への響き方がまた違う。

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物音一つ立てず老若男女が同じスクリーンに目を向けている。そんな人々それぞれが何を思いどんな印象を抱いているのか知りたい気持ちでいっぱいになりながら、私もじっとフィルムを見つめていた。その頃には自分が実際にはサンタモニカに居ることなどすっかり忘れていた。次の通路を行くとまたスクリーンがあり写真が映し出されている。そして出口方向に歩きながら、さらに両側に並ぶ、人、動物、自然の写真一点一点を見つめながら現実の世界へ戻った。「サンタモニカ」に戻った時は、頭と心がボヤっとしていて夢から覚める時のような状態だった。 少し冷静になるために出口にあるギフトショップで10分ほど時間を費やした。

 日々の雑用に追われていると、ついつい忘れてしまう感動する心、素直に物事を見つめる心、自然に感謝する心、無垢な気持ちで動物たちと触れ合う心ノいろんな心を「灰と雪」は私に思い出させてくれた気がする。展覧会が終了する前に、あと2回ぐらいは戻りたい、ノマディック・ミュージアムに。

展覧会名:   ashes and snow (灰と雪)
ミュージアム: the nomadic museum
        ノマディック・ミュージアム
場所:     サンタモニカ・ピア
開催期間:   2006年1月14日―2006年5月14日
開館時間:   火曜―木曜  午前11時―午後7時
        金曜―土曜  午前11時―午後8時 
        日曜     正午―午後7時
        月曜     グループのみ (要予約)
入館料:    大人     15ドル
        シニア    12ドル (62歳以上)
        学生     10ドル
        子供     無料 (6歳以下)
        グループ   10ドル (10名以上)
ホームページ  http://www.ashesandsnow.org

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それでは今年もジャンジャンとミーハーを発揮して情報をお伝えしますので、どうかよろしくお願いいたします。また2月16日にお目にかかりましょう!
メール宛先:keiko@panseusa.com