本日、JJヘリコプターさんからのお誘いでヘリコプター試乗をして来ました。離発着場所はトーランスエアポート。トーランスのちょっと南側に位置するプライベート空港だ。ここに到着したのは午後４時。
まずJJヘリコプターの篠原社長の案内で空港内を一通り見学させていただき、自動車メーカーのトヨタやホンダも航空機の生産に突入していることなどを含めアメリカの航空業界のこと、日本の航空業界のことを、エピソードを交えて興味をそそるように説明してくれました。フライトの前にプランをする部屋を見せてくれたり、貴重な写真の載ったパネル類を説明してくれたり、篠原さんにとっては大忙しの30分でした。
さて、待望のヘリコプター試乗です。今日の日没は午後5時06分ということで、この日没に合わせて飛んでくれるというのです。目の前に駐機しているファイヤーレッドのロビンソン社製小型ヘリコプターに乗り込んだのは4時45分。そろそろあたりが薄暗くなってきました。管制塔と連絡を取りながら、4時55分、いよいよテイクオフです。
３分もしないうちに、目の前には太平洋が広がり、左前方には夕陽がすでに落ち始めていました。パロスバーデス半島からコーストラインを北に向かって低空飛行します。水面に着くのではないか、と思うほど低空を北に北に飛んで行きます。やがて右手にはサンタモニカのピアが出て来ました。そこからは内陸方面に向かいます。ビバリーヒルズ上空を通り、ハリウッドの中心地まで行き、そこからユニバーサルスタジオ上空、そしてあの「HOLLYWOOD」サインの右側をかすめ、ダウンタウンまで行きます。
ダウンタウンで一番高いインターステートビルディングより低い位置を飛ぶので、ビルまで手が届きそうです。ダウンタウンのビル群は左手に、そして夕陽に真っ赤に染まる空が右側遠方に燃え上がります。夕焼けをバックに写真を撮りたくなったので、操縦士の小菅さんにお願いして、もう一度旋回してもらいました。
そして、また西の方に向かって飛び、ロサンゼルス国際空港をまたぐような形で南方に進みます。ここでは離発着するジェット機が下に見えるという、なかなか味わえない体験もできました。そしてトーランス空港に戻り、着陸。時計の針はちょうど 6時を指し、あたりは真っ暗になっていました。
サンセットに合わせて飛ぶ、というのは、当たり前ですが１日１組限定です。またコーストライン上空を低空飛行するときも、パイロットの小菅さんは「ここがハモサビーチです」「ここがマリナデルレイです」と指でさしながら、ビバリーヒルズ上空でも「これがプレイボーイマンションです」などと日本語で教えてくれるので更にワクワク感が増します。エレファントツアーでも、この貴重な体験を、何とかツーリストのみなさんに提供できないものかと思案していますので、もう少しお待ちください。
北川 明宏