ピューリッツァー賞受賞作家コーマック・マッカーシーの同名犯罪小説の映画化で、アカデミー賞俳優トミー・リー・ジョーンズ、人気急上昇中のジョシュ・ブローリン、スペイン人の人気俳優ハビエル・バルデムが出演している。
テキサス州の砂漠で狩りの最中に偶然にも多数の死体と大量のヘロインと現金２００万ドルを発見してしまった主人公モス（ジョシュ）は、冷酷な殺し屋（ハビエル）に命を狙われることになる。そこに殺し屋を追う老いた警察官（トミー）が加わり、悲しくもおかしい逃亡劇を繰り広げる。
コーエン兄弟の初期の作品を彷彿させる仕上がりに、１０年ぶりの傑作と評判も上々。早くもオスカーの呼び声も高い。とくに不気味なオカッパ頭で圧縮空気を使った特性の銃で次々と殺人を犯すハビエルの演技は、迫力満点。追われる身となったモスを演じるジョシュは、ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンの共演で話題の『アメリカン・ギャングスター』や、『グラインドハウス』、アカデミー賞監督ポール・ハギスの『エラの谷』など今年は次々と話題作に出演して人気急上昇中の俳優だ。
全米公開は１１月９日。日本では来年３月に公開が予定されています。
千歳香奈子
札幌生まれ。フリーのハリウッド芸能ライター。
メール宛先：kanako@panseusa.com