アメリカで開催されるフィルムマーケットとしては世界最大規模のAMF。5から12日までの7日間にわたって、サンタモニカには世界中の映画バイヤーが集結します。フィルムマーケットとは、世界各国から映画を売買したい人々が集まり、商談する場。映画祭ではないので、メディアに取り上げられることは少なく、一般にはあまり知られていません。しかし、期間中は試写や映画ビジネスに関するセミナーが行われ、配給権の売買が行われます。
AMFのHPによると、第29回となった今年は、35の言語の513作品がエントリー。そのうち102作品がワールドプレミアとなるそうです。その中には、モーガン・フリーマン、クリストファー・ウォーケンが出演する「The Maiden Heist」やジェシカ・ビール出演の「Powder Blue」なども含まれています。
もちろん日本からも多くの配給会社が参加しています。松竹や東宝、東映といった老舗はもちろん、TBSやNTV、そしてAFMに出品する制作・配給会社を支援するJETRO(日本貿易振興機構)が主催するジェトロジャパンブースには、今年はギャガ・コミュニケーションズ、ムービーアイ・エンターテイメント、ショウゲイトなど8社が参加。5日夜に行われたJETRO主催のジャパンレセプションにも日米のバイヤーら多くの関係者が姿を見せていました。
今年のAFMも例年並みの集客が見込まれているといいます。日本のコンテンツが海外でデビューするための場としてAFMは利用されているのです。