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アメリカン・フィルム・マーケット開催(千歳香奈子)
2008.11.06
 
ハリウッドで行われる映画関連のイベントの一つであるアメリカン・フィルム・マーケット(AMF)が、今年もサンタモニカで開催されています。5日に開幕した今年のAFMには、世界各国から大勢の映画関係者が集まり、日本からも多くの配給会社が邦画作品を引っさげて参加しています。

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 アメリカで開催されるフィルムマーケットとしては世界最大規模のAMF。5から12日までの7日間にわたって、サンタモニカには世界中の映画バイヤーが集結します。フィルムマーケットとは、世界各国から映画を売買したい人々が集まり、商談する場。映画祭ではないので、メディアに取り上げられることは少なく、一般にはあまり知られていません。しかし、期間中は試写や映画ビジネスに関するセミナーが行われ、配給権の売買が行われます。 alt=""title=""


 AMFのHPによると、第29回となった今年は、35の言語の513作品がエントリー。そのうち102作品がワールドプレミアとなるそうです。その中には、モーガン・フリーマン、クリストファー・ウォーケンが出演する「The Maiden Heist」やジェシカ・ビール出演の「Powder Blue」なども含まれています。

景気後退などで今年は、多くのバイヤーが慎重になっており、セールスが落ち込むことが予想されています。以前のように、大スターが出演する企画段階のプロジェクトがAFMでプリセールされることはまれになってきているといいます。企画や脚本だけで購入し、実際に出来上がった作品は駄作なんてことも多いことから、今では脚本、キャスト、ストーリーの3点が完璧にそろっていないと、売買が難しくなっているといいます。
 もちろん日本からも多くの配給会社が参加しています。松竹や東宝、東映といった老舗はもちろん、TBSやNTV、そしてAFMに出品する制作・配給会社を支援するJETRO(日本貿易振興機構)が主催するジェトロジャパンブースには、今年はギャガ・コミュニケーションズ、ムービーアイ・エンターテイメント、ショウゲイトなど8社が参加。5日夜に行われたJETRO主催のジャパンレセプションにも日米のバイヤーら多くの関係者が姿を見せていました。
 今年のAFMも例年並みの集客が見込まれているといいます。日本のコンテンツが海外でデビューするための場としてAFMは利用されているのです。