“UNBELIEVABLE!!!”
このゲームが終わるやいなや、ドジャースの名物アナウンサーのヴィン・スカリーが叫んだ。
1950年からドジャースの試合を、それこそ信じられないくらいの数のゲームを見てきた男の、一言である。
123 456 789 R H E
ANGELS 000 000 000 0 5 2
DODGERS 000 010 00X 1 0 2
ドジャースは、伝統的に打力よりもどちらかといえば投手力の優るチームと言われている。60年代に大活躍したコーファックス、ドライスデール両投手が投げると、1点か2点取れば勝ったものだそうだ。その印象が強烈なのかどうか。
今年のドジャースは、1996年から12年間でヤンキースを4度のワールドチャンピオンに導いた名将ジョー・トーレを監督に迎え、昨年から出てきた若手のマーティン、ケンプ、ローニー、イーティアーらに加え、ベテランのケント、ガルシアパラ、ファーカル、ピエアーに新加入のジョーンズ、ベネットで打線は充実、それにペニー、ロウ、ビリングスリー、クロダ、ロアイザの先発投手陣に、セットアップのブロクストン、抑えのサイトウと、20年ぶりの優勝も夢ではないのでは、とファンにほのかな夢を抱かせたものである。