多くの候補作品は、日本では未公開、または来年以降の公開となっています。この時期、ＬＡを訪れた映画ファンなら、ぜひ映画館でオスカー候補作品を見てみてはいかがでしょう。オスカー候補の注目作を一挙まとめてお伝えします！
★「マイレージ、マイライフ(Up in Air)」（日本公開は２０１０年３月２０日）
ゴールデン・グローブ賞で作品賞、監督賞など最多６部門にノミネートされた注目作。企業のリストラを請け負うリストラ宣告人を演じたジョージ・クルーニーは、主演男優賞にノミネートされている。全米を仕事で飛び回る主人公は、飛行機のマイレージを貯めることだけが生きがい。まさにタイムリーな題材を、クルーニーがコミカルに演じている。
★「NINE」（日本公開は2010年春予定）
ゴールデン・グローブ賞で５部門にノミネートされ、「マイレージ、マイライフ」との一騎打ちが予想される作品。フェデリコ・フェリー二による自伝映画「フェリー二の8 1/2」をミュージカル化し、トニー賞を受賞した同名ブロードウェイ・ミュージカルを、アカデミー賞に輝いた「シカゴ」を大ヒットさせたロブ・マー シャル監督が映画化。主人公の映画監督グイドを演じるのはオスカー俳優ダニエル・デイ＝ルイス。そして主人公を取り巻く女性た ちも、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、ケイト・ハドソン、マリオン・コティヤールと豪華な顔ぶれ。ダニエル、マリオンはそれぞれ主演男優、女優にノミネートされ、助演女優賞にノミネートされたペネロペはオスカーの呼び声も高い。
★「インビクタス/負けざる者たち」（日本公開は2010年2月5日予定）
クリント・イーストウッド監督の記念すべき監督30作目。南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領がアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の激しい国を 一致団結させるために、ラグビーを利用したという実話に基づいた感動的な物語。マンデラ大統領を演じたモーガン・フリーマンは主演男優賞にノミネート。ラグビーチームのキャ プテンを演じたマット・デーモンは助演男優賞にノミネートされています。弱小チームがワールドカップで優勝することで、国が一つになるまでが描かれた同作で、クリントは監督賞にノミネートされています。
★「プレシャス」（２０１０年ゴールデン・ウィーク公開予定）
ニューヨークのハーレムで、両親から虐待を受けながら暮らす黒人の少女プレシャスが、ある教師との出会いで人生に希望を見いだす物語。２００９年サンダンス映画祭でグランプリを獲得した期待作で、ゴールデン・グローブ賞では作品賞にノミネートされている他、プレシャスを演じたガボレイ・シディベが主演女優賞、母親役のモニークが助演女優にノミネートされている。
★恋するベーカリー（２０１０年２月１９日日本公開）
メリル・ストリープが大人のラブコメに挑戦した同作は、ゴールデン・グローブ賞の作品賞にノミネート。ストリープは、「ジュリー＆ジュリア」と同作で主演女優賞にＷノミネートされています。１０年前に浮気が原因で離婚した元夫と、ひょんなことから再び関係を持ってしまう。しかし、元夫には若い妻が。。。