フランスは、美味しい食べ物の宝庫。
「食」の文化、フランスは、街のいたるところに、
レストランやカフェ、パン屋さんやケーキ屋さんがあり、その数知れず。
また、オープンしたり、クローズしたり、その状況もめまぐるしく変化します。
さて、“美味しい”お話です…。
カフェやレストランならではの「味」、つまり、そのシェフやお店の個性を楽しむことも、
フランスの旅での楽しみのひとつですが
オトラグは、単なるお店紹介だけなら、
他のガイドブックにお任せしようと思っています。
オトラグが提案したい、最初の『デリシャス!』は、
ズバリ、農業国フランスならではの「野菜」です。
フランスでは、早くから、オーガニックへの関心を持たれていましたが、
最近では、日本でも、野菜の安全性や美味しさを見直され
「オーガニック」専門店も、ここ数年、増えてきています。
ただ、本当の野菜の味、つまり、甘さやコクを知るには、
私たち消費者が、しっかりと目利きをして、良し悪しを選ぶことが、まだまだ重要です。
それは、日本だけでなく、フランスでも、もちろん、
どの国に行ったとしても、モノを見極めることは、大事なことではあるし、
野菜だけでなく、衣服や住まいに対しても、
そのワザは、年々、必要となってきているような気がしてなりません。
さて、パリの旅。
やはり、オーガニックで、新鮮なモノを探したいとき、
どんなところに行けばいいでしょう…!?
たとえば、ご紹介する、「ラスパイユ」のビオのマルシェは、いかがでしょう。
フランス旅行初心者にとっても、買いやすく、
また、特に、こういった野菜や果物、チーズなど、
新鮮で、安く、美味しいもの探しには、
何を選んでも、きっと満足できる場所です。無添加の石鹸なども売っています。
ビオ(Bio)とは、フランス語で、オーガニックという意味。
火、金曜日も、マルシェが立っていますが、
日曜日のみが、ビオ(Bio)のマルシェになっています。
場所は、メトロ12号線、Rennes(レンヌ)駅を出ると、すぐに、マルシェの入り口になっています。
日曜日の朝9時~お昼過ぎまで、ラスパイユ通りには、ビオの朝市(マルシェ)が立ち、
色とりどりの、新鮮で美味しい食材を手に入れることができます。
日本でも、最近では、色んな本や雑誌で紹介されているようで、
日本人も、ちらほら見かけますが、
それだけ、オーガニックや「食」に関心を持つ日本人が多くなってきた証拠かもしれません。
“では、特に、どのようなお野菜がオススメなのでしょう?”
今の時期だと、ホワイトアスパラガス。
あとは、ズッキーニ、それに、赤パプリカや黄パプリカなどは、いかがでしょう。
やはり、ヨーロッパと言えば、生のホワイトアスパラガス。
日本では、なかなか新鮮なものが手に入らないので、ぜひご賞味を。
5~6本で、だいたい6~9ユーロ前後です。
“調理が面倒な気がするので、つい食材は避けてしまいそう。”
いえいえ、全然、手をかける必要もないのです。
たとえば、
ホワイトアスパラガスは、固いところを取って、さっとゆでるだけで、
ズッキーニは、オリーブオイルで、炒めるだけで
また、彩り豊かなパプリカは、生のままでもいいし、さっと火を通してみても、
「お野菜って、こんなに甘くて、美味しかった??」
思わず、口に出して言ってしまうほど、その野菜の、本来の甘みやコクが、しっかりと味わえます。
ソースやドレッシングは、味の変化を楽しむことはできるけれど、
残念ながら、ごまかすことも、また、簡単なこと。
素材の本来の味が消えてしまう前に、
大きく手を加えないで…、その野菜自体の甘みやコクを楽しむ。
もしかすると、それこそが、本来の「食」の楽しみなのかもしれません。
さあ、軽いブランチにしましょうか。
色とりどりの野菜たちと、軽めの美味しいワイン。それに、焼きたてのパン、
切り立てのハムやチーズ…。
いたって、シンプルだけど、それだけあれば、なぜか、贅沢な気分です。
ちなみに、この時間、マルシェに足を運べない~という人は、
老舗デパート「ボン・マルシェ」の食品館でも、少しですが、ビオ食材が手に入ります。
偶然にも、先日、5月23日、24日の二日間、
パリで、「ナチュールキャピタル」という農業イベントがあり、
シャンゼリゼが、一変して、農場に変身しました。
「ナチュールキャピタル」
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100523/erp1005232058003-n1.htm
全長1.2kmのシャンゼリゼが農作物で埋めつくされ、もっと農業に関心を持って
もらおうと、若い農業関係者がアピール。たくさんの人で、賑わいました。
レストランの味も楽しいけれど、
大地のめぐみが、そのまま感じられたり、食材の良さを、実際に肌で感じられたり、
そんな楽しみが持てるのも、フランス。
ちょっぴり目と舌が肥えつつある(?!)私たちだからこそ、
こんな楽しみ方を知っていたい。
何よりも、オトクで、美味しい!カラダにも優しい!
次回のパリの旅は、キッチンが付いている宿泊先も、
なんとなく、捨てがたい気分です…。
<ラスパイユのビオマルシェ>
■Boulevard Raspaile 75006
■メトロ12号線 セーブルバビロン または レンヌ
■毎週日曜日 9時~14時ごろ