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2010.05.28

 ミュージック

♪Stacey Kent (ステイシー・ケント) 「Que reste-t-il de nos amours?」


夜の10時、11時くらいまで、まだ明るく、

それから、ゆっくりと、日が落ちていく、夏のパリ。

 

空が、ゆっくりと薄い紫色に変わり、その頃、街の装いも少しずつ変わっていきます。



レストランで、夕食を終え、帰宅の途につく、タクシーの中から、
ぼんやりと、目に飛びこんでくるのは、ライトに浮かび上がる建物、


そして、濃い紫色から紺色、次第に、藍色の空が包んでいくパリの風景。

 

遠くには、エッフェル塔の点灯。

街の灯りが、少しずつ反射して、ゆらゆらと揺れるセーヌの水面。

 

その横の通りを車が颯爽と走って、窓を開けると、

さらっとした風が、心地よく、肌を通り抜けます。


少しずつ、ドレスアップしていく街は、ワインの酔いも、少し手伝って、夢を見ているよう。



ロマンチックな美しさを感じさせてくれます。

 


そう。今宵は、


そんなパリの夜だからこそ、ふと聴きたくなる音楽を、ご紹介します。

 
Stacey Kent (ステイシー ケント) Que reste-t-il de nos amours?

 


Stacey Kent
(ステイシー ケント)は、1968年3月27日、

アメリカのニュージャージー州出身のジャズシンガーです。

 

以前は、アメリカで活躍していたジャズシンガーですが、


2009年、仏ブルーノートEMIに移籍。


その後、フランスの芸術文化勲章である、“シュヴァリエ(騎士)”も授章しました。

 

それまでは、アルバムも、全曲英語でリリースしていたのですが、

 

移籍後、今年2010年3月に、リリース第二弾となる、


ステイシーの初の全曲フランス語のCDアルバム、「Raconte-moi」をリリース。


誰もが一度は聴いたことのあるスタンダードナンバーを、柔らかな声で

そっと歌い上げてくれています。

 

このアルバムは、日本でも、日本盤として、
今年、6/16にEMIより発売されることになり、

 

その中の最後に、日本盤ボーナストラックとして、収録されている曲が

この「Que reste-t-il de nos amours?」です。

 

日本で発売のアルバムタイトルは、「パリの詩(うた)」となっています。

 

http://www.emimusic.jp/jazz/stacey/ 

(数曲、試聴もできます。)

 

実は、ステイシーが、2007年にリリースしたアルバム「The Boy Next Door」に

収録されていた、この楽曲。

 
原曲も同様、日本語タイトルは、「残されし恋には」と

少々硬めのタイトルがつけられていますが

 

原曲は、フランスの往年の男性シャンソン歌手である、シャルル・トレネの楽曲で、

1968年の映画、「夜霧の恋人たち」の主題歌でした。

 

シャルル・トルネは、フランス男性ならではの、甘く軽やかな歌声が特徴で、


今でも、「ブン」や「ラ・メール」といった楽曲は、様々な歌手に歌い継がれています。

 

シャルル・トレネの原曲も、古き良きフランス映画へ誘われていくような、

甘く、どこか懐かしい楽曲ですが

 

ステイシーが歌う、この楽曲は、パリの夜に、とても似合う楽曲に仕上がっています。

 

母国語でないフランス語にもかかわらず、彼女のフランス語は気持ちよく、


なんとも、見事に、ライトアップされたパリの夜の雰囲気を、
私たちに、そっと感じさせてくれます。

 

パリの心地よい夜風に吹かれているような気分を、

今宵は、優しく、柔らかなステイシーの声に、感じてみては、いかがでしょう。

 
(ステイシー・ケント 楽曲はコチラ)
http://www.youtube.com/watch?v=hF9FSX0kqr0

(シャルル・トレネ 原曲バージョンは、コチラ)
http://www.youtube.com/watch?v=xWAxaHuwg30&feature=related