ショパンは、1810年3月1日、ポーランドのワルシャワ生まれ、
ロマン派の作曲家です。
1831年に、フランス・パリへ移り、1832年に、パリで、初のリサイタルを行いました。
その後は、フランスで過ごし、
1849年10月、わずか、38歳のとき、パリで生涯を終えました。
ショパンの最期の場所、つまり、葬儀が行われたのは、パリのマドレーヌ寺院。
ショパンのリクエストにより、葬儀では、モーツァルトのレクイエムが
流されたと言われていますが、
その時の、寺院での演奏は、ホールとは、また、全然違った響き、
(専門家の話によると、なんと、逆に、あまり響かない…音響効果)だったそうです。
現在でも、時々、マドレーヌ寺院で、コンサートが行われているので、
ご自身の耳で、その響きを体感してみるのも、面白いかもしれません。
パリ・マドレーヌ寺院 (コンサート情報)
http://www.eglise-lamadeleine.com/la-musique
「ピアノの詩人」と言われたショパンは、
私たちに、数々の美しい旋律の作品を残してくれました。
特に、最愛の女性、ジョルジュ・サンドとの9年の恋愛により、
『24の前奏曲集』、『幻想曲』、『バラード第4番』、『英雄ポロネーズ』、
『舟歌』、『幻想ポロネーズ』など、数多くの傑作が生まれ、
今も、多くの人に愛されています。
日本人にも、CMや映画などで、たくさん使用され、
誰もが、一度は、聴いたことがある楽曲も多く、
どんなに月日が流れようと、時代を問わず、
何故か、どこか、琴線に触れてしまう、ショパンの魅力。
その親しみやすさで、ますます、多くのファンを魅了しているショパンは、
今年、生誕200周年を迎えました。
パリや日本を始め、世界各国で、ショパン生誕200周年記念イベントが
各地で、開催されています。
そして、オトラグが、ご紹介するのは…、
今週末、気軽に行ってみたい、
リーズナブルなのに、ちょっと素敵なショパンの世界。
▽パリで、おすすめイベント
■ 「フレデリック・ショパン~ブルーノート展」 ロマン派(ロマンティック)美術館 (9区)
ヌーベルアテネと呼ばれる9区にある、美しい庭園のある美術館。
ロマン派の画家、アリ・シェフェールが自宅として、
また、アトリエとして、使用されていたこの館は、
ショパンを始め、ショパンと親交の深かったドラクロワ、ジョルジュ・サンド、
ヴィクトル・ユーゴー、リストなど、19世紀の芸術家が、
サロンとして、足を運び、時に、語らい、時に、作品を発表したりしていた、
と言われています。
珍しい展示として、ショパンとジョルジュ・サンドの石膏の腕の展示。
数々の美しい作品を生み出した、ショパンの「手」に、私たちも、出会うことができます。
他には、恋人であった、ジョルジュ・サンドからの手紙や彼女自身の作品も、
数多く展示されています。
現在、2010、3、2~ 2010、7、11まで、特別展として、
「フレデリック・ショパン ~ブルーノート展」が開催されています。
こちらは特別展なので、7ユーロ、別途、必要となりますが
ショパンへのオマージュとして、およそ90点ほどの絵画や彫刻が、
他のフランス主要美術館や、ニューヨークのメトロポリタン美術館から
集められています。
また、4月~10月のみ、期間限定で、
「Un the dans le jardin (アン・テ・ダン・ル・ジャルダン)」という
庭園のカフェが、利用できます。
静かな中庭で、お茶やケーキ、キッシュなども楽しむことができる、
知る人ぞ知る…隠れ家的カフェ。
訪れた人に、感想を聞くと、誰もが、「素敵~」と答えてくれるサロン・ド・テです。
特に、今の時期(5月末~6月半ばまでくらい)は、
パリのバラが最も美しい季節でもあり、バラの庭園で、お茶を堪能できます。
まさに、期間限定の“ショパンのイベント”と、期間限定の“バラの庭園”を、
今なら、同時に楽しめてしまう…ロマン派美術館。
今週末、行ってみたい美術館のリストに、並べてみては、いかがでしょう。
●ロマン派美術館 (ロマンティック美術館) Musée de la Vie Romantique
http://www.paris.fr/portail/Culture/Portal.lut?page_id=5851
<2010・3・2 - 2010・7・11>
フレデリック・ショパン 「ブルーノート展」
16, Rue Chaptal 75009 Paris
01 55 31 95 67
休館日:月曜、祝祭日
毎日10:00~18:00
常設展は、無料ですが、
特別展は、7ユーロ、割引料金 5ユーロ、学生3.50ユーロ
Metro :St.Georges Pigalle
Bus: 74,67,68
▽東京で、おすすめイベント
映画・ドラマ「のだめカンタービレ」で、千秋真一のシーンの、吹き替え演奏をして
一躍、脚光を浴びた、清塚信也さんと、華道家・假屋崎省吾さん。
お二人のコラボレーション・リサイタルが、ショパンを通して、実現します。
■ 假屋崎省吾 × ショパン × 清塚信也 「ピアノの詩人☆花の詩人」
ショパン生誕200年記念
====================
假屋崎省吾 × ショパン × 清塚信也
「ピアノの詩人☆花の詩人」
====================
日 時:6月11日(金)
開 場:18:30
開 演:19:00
会 場:紀尾井ホール
http://www.kioi-hall.or.jp/
生誕200年を迎えたショパン…。
ショパンを愛する「假屋崎省吾」と「清塚信也」の二人が
お届けする「花とピアノのコラボレーション・コンサート」
http://www.zak.co.jp/artest/2010/KIYOZUKA/KIYOZUKA_10.html
<演奏予定曲>
・バラード1番 ト短調 作品23
・幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
・ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄」
・子守歌 変ニ長調 作品57
・舟歌 嬰ヘ長調 作品60
・ピアノソナタ第3番 ロ短調 作品58 ほか
OPEN6:30PM / START 7:00PM
全席指定 ¥5,000 (税込) 学生席¥¥4,000(全席指定・税込)
※未就学児童の入場は不可 (問)
お問い合わせ先 ザックコーポレーション :03-5474-9999
東京でも、ショパンの魅力を。
クラシックは、敷居が高くて、わからない…という方でも
お気軽に、美しいショパンの調べと、
そして、美しい花々が、共に楽しめる内容となっています。
(写真提供:BONZOUR JAPON)