
そこにあったのは、まるで、映画のワンシーンのようなポスター。
写真の”彼女”は、どうやら、パウダールームにいるらしい。
ポップなCAFEのようなエントランス。
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私達の日常から切っても切り離せない、このロールの正体は…?
たかが、toilette(トイレ)。されど、toilette (トイレ)。
そう。
トイレの話…だなんて、顔をしかめないで。フランスの、おトイレ事情について、話すと
正直、ピカピカで、キレイなトイレが、ありません。
しかも、その質を問わなくても、全体の数が、圧倒的に少ない。
日本では、デパート、駅、ホテルやビル…
どこかに行けば、すぐに、
清掃されたキレイなトイレを見つけることができるので、
その便利さに、慣れてしまうと、
フランス滞在で、最も困るのは、おトイレ事情。最も良い方法は、近くのカフェに飛び込み、
コーヒーを1杯頼んで、利用することが無難かもしれません。
ただ、カフェによって、キレイか否かは、運次第。
デパートは、やはり、無難にオススメ。
もちろん、キレイめではありますし、安心感もあります。
ただし、日本のデパートと違って、表示は、どこにも無く、数も少なく、難点は、”探しにくい”こと。
そして、デパート自体のフロアも広いので、
辿り着くまで、延々と歩かなければいけない可能性も。
さて。そんな、おトイレ事情を抱えるパリで、
クリーン&ラグジュアリーなトイレが、出現。
デザイナーによる、美しい公衆デザイナーズtoilette(トイレ)が
作られたのは、2006年のことだそうです。『POINT WC』。おひとり様、1回2ユーロ。
トイレに2ユーロ?
と、思ってしまうかもしれませんが、
清潔で、ラグジュアリーな、贅沢空間を堪能できるなら、
これ、意外と”オトラグ”です。
シャンゼリゼ通りにある、この「POINT WC」は、
3年前に、体験できるショールームとして、オープンしたそう。
では、どんなところか、行ってみましょう。
シャンゼリゼ通りを、フランクリン・ルーズベルト付近まで歩くと見えてきたのは、「エリゼ26」という建物。
ピンクの看板が目印です。
ビルの中に入れば、このように案内板が…
おっと、その前に。珍しいオブジェを発見!
おトイレは関係ないけど、ちょっと寄り道。
中庭に出ると、こんなユニークなオブジェも。
では、改めて。 WCは、こっちです。
このカウンターで、2€をお支払いして。
5つの個室から、選べます。
本日は、空いているので、お好きな個室を…。
では、一番奥の、一番広い個室にしましょう。
この一番大きな個室は、KIDSと一緒に入ることができます。
個室から出ると…
入口付近には、可愛いトイレットペーパーや
デザイナーズが考えた、トイレ周りの関連グッズが並べられていて
ここは、まるで、おもちゃ屋さんか、カフェのよう。
ここは、特別の人が利用する場所ではなく、
いわゆる、誰もが利用できる、公衆のための、toilette(トイレ)。
たかが、toilette(トイレ)。
されど、toilette (トイレ)。
そう。だから…
トイレの話…だなんて、顔をしかめないで。
何ごとも、固定観念を、アタマからはずし、
人が思いつかない、まったく別の視点からとらえてみる。
そんなフランスの思考やセンスは
私達が、今、最も見本にしたい、感性やセンスであると
フランスの、”おトイレ事情”から、ふと思うのです。
◆POINT WC CHAMPS-ELYSEES
http://www.pointwc.com/escale-bien-etre/
26 Champs-Elysées
75008 PARIS
Métro(メトロ) Franklin Roosevelt (ligne 1 ou 9)
Tel : 01 42 56 35 25
Email : welcome@pointwc.com