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2011.03.29

 デリシャス!

マカロン専門店の週末ブランチ「アール・マカロン(Art Macaron)」




日本やハワイなどでは、時々、ホテルなどで、週末に楽しむことができる
「ブランチ」。

しかしながら、フランスでは、あまり見かけない、
「ブランチ」。



そんなブランチが、土、日の週末限定で、楽しめるという、お店を
パリのモンパルナス通りに、発見。

しかも、マカロン専門店なのです。




「アールマカロン」は、本来は、手作りマカロンのお店。
通常は、ランチや、ケーキやマカロンを頂けます。

今日、お伝えするのは、
可愛くて、美味しい、満足感たっぷりの、絶品ブランチ。

私たちが想像する、ビュッフェ形式の、ブランチとは、・・・
”趣”が違います。




お店は、モンパルナス駅のすぐ隣、「VAVIN」駅を出て、すぐ。
モンパルナス大通りに面しています。

こじんまりと、佇む、センスの良いお店。









全体に、「赤」を基調とし、

その店名通り、
コンセプトは、「アート」と「マカロン」。
「マカロン」のお店ですが、「アート」も感じてほしいという思い。










土曜日。13時。お店に訪れると、
案の定、超満員。

「明日の日曜日も、すでに予約はいっぱいなの」
と、マダムは、忙しそう。

見渡すと、観光客は皆無。

上品なマダムとムッシューのカップルや、オシャレなマドモワゼル3人組など、
このお店の常連さんも多いよう。





スイーツも、すべて、ひとつひとつ美しく、充実・・・
店内は、いっぱいなので、テイクアウトで購入する人も多数。



マカロンも同様、テイクアウトで持って帰る人も多く、
置いても、置いても、すぐに売れてしまう・・・

シェフが、補充した直後なのに・・・。
また、こんな感じ。








では、待望の「ブランチ」を、ご紹介。

「ブランチ」は、ミニコースのような形式で、
最初に、すべてのチョイスを伝えます。



まず、最初は、

絞りたてのオレンジジュース。

それから、

いくつか種類のある、紅茶やコーヒーなどから選ぶ、温かい飲みもの。

紅茶は、ピラミッド型ティーパックで、先が葉っぱのフォルムの
『ティーフォルテ』の紅茶を頂くことができます。







続いて、クロワッサンか、パンオショコラ を選びます。
焼き立てのサクサク。ふわふわ。

それに、ブリオッシュトースト。バター。

コンフィチュールは、すべて、高級ホテルの朝食で、よく出される、
『alain milliat(アラン・ミリア)』。

フルーツ5種類ほど、それと、アカシア・ハチミツの中から
好きなものを選択…。

ミニサイズの瓶が、まるごと、ついてきます。

<alain milliat>
http://www.alain-milliat.com/jp:esprit




青りんごと、イチゴとヨーグルトのミューズリー。

ジューシーな青りんごの食感。




本日のスープ。

この日は、野菜のスープ。

フランスで頂く料理は、一見、味が濃いイメージがあると思いますが、
丁寧に作られた、スープやソースは、

塩味は、最小限におさえられています。

見た目よりも、うんとあっさりとしていて、
野菜の本来の甘みや旨味を堪能でき、ほっとする優しい美味しさ。

日本で出される、気持ち程度のカップスープでは無く・・・

これだけで、昼食になりそうなくらい、きちんと、たっぷり。






本日のひとくちメイン。

今日は、「Brouillade a la piperade et mesclun」。

ピペラード(バスク地方のトマトとピーマンのオムレツ)と
メスクラン(チコリやアンディーブなどの数種類の野菜の南欧風サラダ)
を、スクランブルしたもの・・・それに、ベーコン。

と、いった感じでしょうか。

これが、見た目以上に、あっさりとしていて、美味しい。

バゲットもついてきます。




このあたりで、そろそろ、終盤・・・?
いえいえ。

続いて、
グリーンサラダとチーズの盛り合わせ。

グリーンサラダのドレッシングが、なんとも美味しい。
食欲をそそる、軽い酸味とコク。

チーズは、カマンベールと、山羊のチーズ、それに、ドライアプリコット。

贅沢すぎるほど、”たっぷり”の量。



正直、このあたりで、かなりお腹がふくれます。


そして、待望のデザート。

いくつか、コースのための、
”本日のデザート”があり、その中から、選びます。

迷わず、選んだのは、
「アップルパイ アイス添え (Tarte aux pommes)」。

このアップルパイ…、今までの概念が、くつがえります。
おそらく、過去に巡り合ったアップルパイで、一番かも・・・
と思わせてくれるほどの、絶品。

あっつあつ焼き立てサクサクのパイ生地を、ナイフで切ると、
中から、あったかいカスタードクリームと、りんごジャムが、
とろりと、流れ出てきます。

それが、驚くほど、あっさりとした甘さ。

そして、上にのっている、キンキンに冷えた濃厚なバニラアイス。
(これが、また、すごく美味しい。)

そのマリアージュは、

迷いの無い、幸福感。


マダムに、
「今度、このアップルパイだけを食べに来ること、できますか?」
と聞くと、

「毎週、デザートのメニューを変えているから、これがあるとは言えないわ」
と、
フランスらしい回答。

残念ながら、この記事を読んで、行かれる方は、
お目にかかれないかもしれませんが
また、さらなる美味しいデザートにも出会える可能性に期待して。





いよいよ、エピローグ。

マカロンと、カフェが出てきて、終了です。
カフェ(エスプレッソ)は、ついてきます。

マカロンは、最初のオーダー時に、

十数種類の中から、選んで、オーダーします。

定番のモノから、少し変わったフレーバーまで、とことん迷ったあげく、
最初のオーダー時に、決めたマカロンは、

《塩キャラメルのマカロン》。

マダムは、聞いてくれました。

「マカロンは、最初のオーダーのモノで大丈夫?」

「この時点で、変えてもいいの?」と聞いてみると、

マダムは、笑顔で・・・。
「モチロン!」


なぜか、その時点で《マロン》を選びたくなり、
《マロン》に変更。

食後の、《マロン》、これが大正解。
おそらく、日本人なら誰でも好きな味なのではないでしょうか。

中の、クリームが、マロングラッセのような、
また、和菓子の栗あんのような、本来の「栗」の味。

そして、マカロン自体、ほわっとした柔らかな食感。
優しい甘さは、
手作りと素材にこだわっている印象。

思わず、誰かにお土産に買って帰りたいと思わせてくれる・・・。

最後に、ほんの少し「和」のフレーバーを感じさせてくれたような、
《マロン》のマカロンは
エンディングに、オススメかもしれません。



ブランチは、これで終了。
もう、言葉では言い切れないほどの、満腹感です。

しかしながら、
午後3時まで、頂ける・・・こんなに、楽しい「朝ごはん」!


たとえば、
お昼前後からスタートし、2時間くらい、たっぷり時間かけて、頂く・・・
というのも、良い選択かも。

お値段は、22ユーロ。


小さなお店なので、予約をしたほうが、安心です。





窓に、キュートな代物を発見。

実は、ディスプレイでなく、売り物だそう。
買っていく人、続出。








シェフと、
ひとりで、店内をしきって、サービスしてくれる、マダム。

取材を快諾してくれたこと、感謝します。






パリでは、カフェで、簡単な食事でさえ、
あっという間に、20ユーロほどかかってしまう中で、

こんな充実した「ブランチ」が、ドリンクも色々ついて、22ユーロ。

おトクに、楽しい週末を過ごしたい人には、
とっておきの穴場です。

ただ、
地元の人たちに愛され、皆さんがゆったりと過ごしているようなお店なので
私たちも、出来るだけ、”観光モード”ではなく、
せっかく訪れるなら、ゆったりと、溶け込むように…。


■Art Macaron(アール マカロン)
129 BD Du Montparnasse,75006 Paris
Tel 01 43 21 32 49
9:00-22:00
ブランチ 土日のみ 9:00-15:00