「ジャン=ポール エヴァン(Jean-Paul HEVIN)」と言えば、
日本でもお馴染み、既に人気店となっている、チョコレートの専門店。
パリのサンノトーレ店は、
サンノトーレ通り沿いにあります。
ヴァンドーム広場からも、近い場所にあります。
日本との違いは、
なんと言っても、店舗の装い。
古い昔からの石の建物を、そのままに。
そこに、斬新なデザインの看板を、控えめに掲げ、
そのバランスに(あるいは、アンバランスに・・・)
そっと、このように、ライトアップされると、
漂う空気が、また、一段と感慨深くなっていくのがわかります。
1階は、売り場に、
2階が、カフェとなっていて、
2階への入口は、なんと、こんなにも、小さく、
階段しか見えない。
白枠のメニューだって、こんなに小さく・・・。
どんなに有名店でも、人気店でも、
看板もメニューも、そして、入口の扉さえ、控えめな所が
とても多いパリ。
そんなに、何でも、あからさまに、
派手な看板などで、アピールしなくてもいいのでは・・・??日本。

チョコレートのお土産を買うために、訪れるのも、良いのですが
騙された(?!)と思って、試してほしいのが、
「ショコラ・ショー(chocolat chaud)」。
chocolat = チョコレート
chaud= 熱い
いわゆる、日本でいう、「ホットチョコレート」のこと。
一見、甘ったるいイメージのある、フランスのホット・チョコレートですが
この「ジャン=ポール エヴァン(Jean-Paul HEVIN)」は、別モノ。
甘みをおさえ、さっぱりとしていて、ややほろ苦く、
カカオの本来の味。
フランス人にも、大人気で、
ここのカフェでは、ほとんどの人が、これを注文されるそう。
ショコラ・ショー(Chocolat Chaud ) 6.6ユーロ。
やや2杯分、いただけます。
(ちなみに、東京のJPHでは、
クラシックタイプのホットチョコレートが、1155円。)

これから、夏に向かうのに、
温かい飲み物の話は、要らない・・・なんて、言わないで。
なぜなら、
熱い時期だから、と言って、冷たいコーヒーやアイスココアを飲むのは、
日本人特有の風習。
シャンパンやビールなど、元々、冷たくして飲むものは
一層、冷たく、喉を潤して欲しいけど、
本来、温かくして飲んでいたものは、
そう・・・、たとえ、爽やかな夏にだって、
氷や冷たい感覚にごまかされないで、
時には、その本来の、コーヒーやカカオの美味しさを、
味わってみたいもの。
(余談ですが、身体を冷やさないためにも)

店内のデザインは、シンプルモダン。
品の良い、マダムとムッシューが、今日も歓談中。

エクレア(4.6ユーロ)
モンブラン(7.2ユーロ)
シュークリーム(4.4ユーロ)は
週末のみの販売。
チョコレートケーキは、5.6~6.6ユーロくらいで
様々なケーキが用意されています。
メニューには、写真があるので、
珍しいチョコレートケーキのオーダーも、安心して。
また、オムレツやサラダ、グラタンやパスタなどの
普通の食事メニューも、充実しているので、
”チョコレート専門店で、ランチを頂く”
ということも、
パリならではの、粋なカフェの使い方かもしれません。

◆Jean-Paul HEVIN (ジャン=ポール エヴァン)
231 rue St Honoré,75001 Paris
tel : 01 55 35 35 96
www.jpheven.com