
南フランスのイエール(Hyeres)は、ニースとマルセイユの中間に位置する、
実は、ヨーロッパでは、人気のリゾート地。
しかし、日本では、圧倒的に知名度は低く、
また、今のところ、他のガイドブックなどでは、紹介されていません。
今回、初めて、訪れ、
あまりにも情報が無い中での、手探りの旅。
早速ですが、
到着して、すぐに思いついた、イエール(Hyeres)のキャッチフレーズ。
それは、ズバリ、
『南仏のハワイ・・・・・・・・・』。

南フランスの、この小さな街は、
まったくの海沿いでは無い・・・、にもかかわらず、
街全体は、穏やかで、リゾート地の雰囲気。
利点は、何と言っても、”行きやすい”こと。
パリからTGV(いわゆる、新幹線)が出ており、
乗り換え無し(直行)で、4時間20分。
そのTGVの駅から、車で(タクシーか、バスで)、5分~10分ほどで、
中心地まで、行くことができます。

ご覧のとおり、
ヴィクトリア朝の建物と、パステルカラーで彩られた街は、
街全体が古びていなくて、とても美しいといった印象。
また、他のフランスの街とは、ひと味違います。

ヴィクトリア王朝時代の建物は、
この街に、一番最初に、バカンスのための別荘を作ったのが、
イギリスの貴族だったため、現在も、その名残があるそう。
そこに、ヤシの木が連なり、心地よい風が吹くと、
ふわっと包まれるのは、
ちょうど、”ハワイ”の空気に似た感覚。
どちらかと言うと、「ハワイのカイルア」辺りのイメージです。
(もしくは、カリブにも、似たイメージ。)
気温も、ちょうど、25℃くらい。
年間を通じて、ほとんど、雨が降らず、
ほとんど毎日が、このように、青空だとか。

また、この街の特徴として、伝えたいのは、
何と言っても、「治安の良さ」。
海外で、時にふと感じる、いわゆる危険な感覚は、この地では、まるで皆無。
のんびりとした、ゆったりとした・・・
そんな言葉が、よく似合います。

イエールの街は、この、今歩いている中心街と、旧市街に分かれています。
実は、全部、回っても、数時間で歩けるほどの小さな街。
早速ですが、ベンチで、ひと休みしちゃいましょう・・・。

街は、清掃が行き届いていて、クリーン。
この街の美景観は、
なんと、過去に、フランス政府から、何度か、表彰されているほど。
その分、税金も高い・・・なんて、住民の方のお話も。


この街の、もう一つの特徴として、
レトロで、しかも、可愛い看板が多いこと。
このような看板が、普通に、ナチュラルに、存在していて、
色んな箇所で、見かけます。
(旧市街編の記事でも、出てきます。)
こんなポップなカフェに・・・。

クレープ屋さん。

スーパーマーケットの「カジノ」もありますが、

本物の「カジノ」もあります。
夜は、誰でも、入場することができ、スロットなど、少額のお遊びだけでも大丈夫。

カジノは、高級ホテルの中に、あります。

街の中で、ひと際目立った、美しいアパルトマン。
角部屋は、「売り」に出ているとの看板もあり、
思わず、値段を知りたくなってしまう。
1階は、サント・ロペで有名なケーキ店
「LA TARTE TROPEZIENNE」。

バゲットやクロワッサンなどのパンも豊富。
フルーツタルトやミルフィーユなどのケーキ類も、充実し、美味しい。

やはり、色彩が、どこか違う感じ?

こんな雑貨屋さんも。

南仏ではあるけれど、
流れる時間や空気は、ハワイのようなナチュラル感。
ブラブラと単なる街歩きだけでもいいかも。
日本語の看板やアジア人を、まったく見かけないので、
ハワイに似た空気でありながら、フランスのエッセンスを感じつつ。
冬は少し寒くなるものの、
春も、秋も、温暖で、25℃程度の気候だそう。
夏も、爽やかですが、
3月、4月、または、10月、11月でも、ベストシーズンだとか。
長期滞在としても、
また、時間の無い方は、
パリから、「チョット週末の2泊3日」の旅でも、最適です。
◆パリ~イエール間は、 TGV直行で、4時間20分。
夏は、1日2本の直行列車があります。
詳細・お問い合わせは、レイル・ヨーロッパ・ジャパンへ
http://www.raileurope-japan.com/