ちょっぴり、特別編。
おそらく、この記事は、
雑誌でも、TVでも、ネットでも、紹介されていない、「オトラグ」独占かも。
南仏の街は、観光客で賑わう、「旧市街」も美しいですが、
実は、観光客が、ほとんど、足を踏み入れない・・・
本当の、『旧市街』が、存在します。
誰かに教えてもらわなければ、
まず、目に触れることの無い場所。
本当の、ありのままの、自然のままの 南仏の『旧市街』をご紹介。
今回は、お借りしたアパートのオーナーである、イエール在住のYさんが
イエールの住民しか踏み入れることができない、
(一般人は、迷ってしまうため)
本当の「旧市街」を
特別に、案内してくれました。
では、スタートです。
人が集まる広場の喧噪を通り抜けて、高台へと向かうと、
途端に、辺りが、静かな風情に変わります。
空の「青」とのコントラスト。
さらに、上へ上へ、上がれば、
展望できる場所へ。
茶色の屋根群の向こうは、海。
高台に、ひっそり、佇む教会。
こう見えて、
普通に、住んでいる人たちの暮らしの一部です。
頂上近くに、スポットが1つあるので、ご紹介します。
『ヴィラ ノアイユ (VILLA NOAILLES)』
上流社会で裕福な暮らしをしつつも、
モダンアートの支援者であった、ノアイユ夫妻の邸宅。
20世紀初期、フランスのモダン建築の作品として、この丘に建てられたそう。
いわゆる、フランスの芸術的なイメージではなく、
機能性や合理性を重視されて、当時にしては、とても珍しく、
採光にもこだわったスタイル。
庭もシンプルで、広々。
なぜ、庭の塀が、四角く、穴のように、くりぬいてあるの?
庭の塀が、大きく、四角い窓のようになっているのは、
こちらから見たときに、景色を、”ひとつの絵画”のように、見せるため・・・。
つまり、
庭からも、邸宅からも、「自然という絵画」を楽しむためです。
家の中の窓も、同様。
大きな窓から、景色を絵画に見立てて。
そんな芸術的な暮らしをも、垣間見れます。
ここは、以前は、ご夫妻のプールだったそう。
現在は、アート作品が、展示されています。
今度は、違う道から、降りて行くと、
猫。
撮影スタジオのセットのようにも見えるけど、
こう見えて、
普通の生活が繰り広げられているのです。
看板も無いので、まるで、迷路。
間違って曲がってしまうと、もう、そこから出られないほど。
静かすぎる・・・・。
手付かずという形容詞の・・・
中世の街並み。
そして・・・、猫。
少しだけでも、時間が止まった気分になりましたか・・・・?
最後に。
旧市街のハズレ、少し小高い場所にある、ホテル。
◆「HOTEL DU SOLEIL」 (オテル デュ ソレイユ)
部屋の内装は、色もスタイルも、それぞれ違う雰囲気であり、
窓から見る景色が、最高だそう。
アットホームで可愛いらしく、いかにも南仏風なので、
チェーンのホテルは苦手・・・という人には、最適かも。
オフシーズン*59~74ユーロ
オンシーズン*91~105ユーロ
(朝食 7ユーロ)
■HOTEL DU SOLEIL
Rue du Rempart 83400 Hyere France
04 94 65 16 26
http://www.hotel-du-soleil.fr/