5.西湖の茶荘
2日ほど前、我々の訪問団は夜、西湖の畔にやって来た。流石に夜は薄暗いが、その中にその茶荘は建っていた。かなり立派な建物だ。写真を撮ったが暗くてよく写らない。バスの運転手さんに聞いて、龍井茶の新茶を、西湖を眺めながら飲める所を探した結果だった。
2日ほど前、我々の訪問団は夜、西湖の畔にやって来た。流石に夜は薄暗いが、その中にその茶荘は建っていた。かなり立派な建物だ。写真を撮ったが暗くてよく写らない。バスの運転手さんに聞いて、龍井茶の新茶を、西湖を眺めながら飲める所を探した結果だった。
中に入るとかなり広い。入り口で茶葉や茶器を売っており、広いスペースは西湖に近接していた。こんな所でお茶が飲めるのはいいな、と思ったが、実際夜は暗くて湖面は殆ど見えない。照明もなく、暗い外を眺めながら飲むお茶はちょっと寂しい。
にも拘らず店内には驚くほどお客がおり、賑わいを見せていた。これが観光地杭州、龍井茶の産地としての強みだろうか。更に料金を見て驚く。新茶は安くても180元から。これまで地元で食べた食事代は一人50元、高くても100元。お茶一杯がこの値段とはすごい。
テーブルの上にはスイカ、メロン、ブドウなどの果物、瓜子、ナッツ、棗などのつまみが所狭しと並んだ。この値段はまさに場所代、文句のないよう色々な物を出している。既に宴会で腹一杯の我々、とても手が出ない。
肝心のお茶がやってきたが、香りはあるものの・・・。まあ、観光地だから仕方がないが、杭州のある種の物価が異常に高いことを実感した。そういえば後日立派な喫茶店に入った所、コーヒー1杯が68元したが、お替りは何杯でも可能、フルーツ、クッキー、チョコなどまるでアフタヌーンティのように次々食べ物が登場して驚いた。これは杭州の習慣なのか、はたまた客単価を上げる作戦なのか。
いずれにしても杭州にはお茶を飲む文化は存在するが、庶民は家で瓜子の殻でも割りながら、普通に飲んでいるに違いない。