江南
そのまま地下鉄に乗り、江南へ向かう。ここも90年代は仕事で時々訪問したが、どうなっているのだろうか。目指す場所が分からないので、取り敢えずまた新世界百貨へ行く。ここは高速バスターミナルに隣接していた。次回はバスでどこかへ行った見たくなる。
百貨店の内容は市内と変わらない。スタバで無料珈琲を貰い、飲む。するともうやることがない。江南は何をする場所か、全然分かっていなかった。また地下鉄に乗り、もう一つの場所へ行ってみるが、そこもビルが並んでいるだけで特に面白味はなく、退散。
再び仁寺洞へ行く。平安さんは店にいたので、またお茶の話をする。お茶は本当に良いキーワードだ。これがあれば時間はいくらでも使える。そしてどんどん深まり、落ちていく。親しさも増してくる。次回は来年、韓国の茶畑を巡ることが出来るのだろうか。
それにしても、ここにある古茶樹で作ったお茶には何かの力がある。それは何か到底わからないが、味わいがあり、そして飲みやすい。どうしてもこの産地を訪れたいと思うが、ご縁があるだろうか。
ソウルの高級住宅街ヨンヒドン
思い切って昨晩聞いたヨンヒドンにトライする。どこにあるか分からず、言葉も通じない場所へ行く、これは旅の醍醐味だ。取り敢えず昨日シュウシュウと会った新村駅へ。そこからタクシーを捕まえて、『ヨンヒドン』と言ってみると、何とか通じた。上々。
タクシーで15分ぐらい行くと、漢字の看板が見えた。この辺かな、と思っていると運転手が車を停めた。降りてみる。中国レストランが数軒見えたが、チャイナタウンとは思われない。むしろ高級住宅街であった。ちょっと歩いて見ると、本当にいい家が並んでいた。そしてよく見てみると、表札に韓国語と並んで漢字が書かれている家がある。これは間違いなく、華人の住まいだ。ただそれとは分からないようにしてある。韓国で成功した中国系、お金のある人はひっそり暮らすものだ。
正直顔を見ても、韓国人か中国人か分かり難い。結構違うはずなのだが。そして中国語は聞こえてこない。既に何代か前から住んでいる人々なのだろう。ここで中国料理を食べたかったが、レストランも少なく、時間も早かったので断念した。勿論漢字で書かれた看板はあったので、中国語は通じる筈だが。
戻りは思い切ってバスに乗ってみる。タクシーで道が分かったので、バスで帰れると踏んだのだ。バス停にはハングル表記が多いが、所々漢字が見え、それを頼りにバスの番号を選んだ。ちょっとスリリング。まあ、昼間なので問題ないが、もし違う方向へ曲がったらすぐ降りられるように身構えた。途中ヨンセ大の前を通る。名門大学だ。バスは何こともなく、新村へ戻った。冒険は終わった。