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2014.02.11

 旅行記(アジア)

10年ぶりにソウルへ行く(15)忠北道 安先生の厳しい指導

安先生の厳しい指導

 

 

昼ごはんは安先生と国際交流課のスタッフと取る。キムチチゲをご馳走になった。実に久しぶりにチゲを食べ、満足した。付いてくるキムチや野菜も美味かった。ご飯が進む。やはり人数がいると色々と食べられてよい。


 

この南ソウル大学はアジア各地の大学と提携しているが、最近は中国との提携が活発だ。地理的に近い山東省のほか、いくつかの大学から留学生を受け入れている。そしてこちらからも中国へ留学する。今や韓国では外国語が出来ないのはダメ、という風潮があり、就職を考えると、日本語より中国語の方が有利な状況となっている。

 

午後は1年生の授業だった。迎えに来た金さんも含まれている。韓国では学校によっては中学23年から日本語を学ぶところもあり、1年生と言ってもそのレベルはかなりのバラつきがあった。完全に話に付いてこられる学生もいるが、全く分からない人もいる。それは当然で仕方ないことだと思っていたが、安先生は途中から熱を入れて通訳を始めた。

 

そして理解できない学生を名指しして叱咤する。『理解できないからと言って諦めて聞こうとしない態度はダメだ』と相当に厳しい。先生は学ぶ姿勢に関しては特にうるさい。この姿勢、日本には今やなくなってしまい、教師も生徒に求めなくなっているが、重要なことだ。


 

午前も午後も質問はいくつも出た。日本の大学で話をしても、活発に質問が出ることは少ない。どうしても意識してしまうらしい。だが外国語でみんなの前で堂々と質問できる、韓国の学生は積極的だ。そして先生も『日本語を勉強するというより、話の中身を学ぶべきだ』と言ってくれた。これは嬉しいこと。そしてなんと『明日の午前中、4年生の授業でも話してくれ』と依頼され、快諾した。安先生によれば『奥さんに話したら、わざわざ日本人に来てもらって3回も話をさせるなんて常識がない』と言われたそうだが、その常識破りの熱意は、皆に受け入れられるだろう。

 

安先生の部屋には常に学生が出入りしている。厳しい先生だが、積極的に関わってくる学生は歓迎している。来週も外国から先生がやってくるらしいが、その受け入れを学生に任せている。『これも勉強なんです。外国人と接するあらゆる機会を捉えて、勉強させます。勉強とは語学だけではなく、受け入れアレンジの仕方やイベントの実行など、様々です』と実に実践的だ。日本でもこんな教育できないのだろうか。学生はお客さんではないのだから。

 

甘いブドウ

 

 

夜は安先生他2人の先生と田舎料理を食べに行く。どこの国でもそうだが、その土地土地の食べ物が一番おいしい。キムチだって1つとして同じものはない。ここは鶏肉が美味しかった。韓国はどうしても牛肉、焼肉のイメージが強いが、一般人は牛肉を食べることはあまりないようだ。一体いつから韓国では牛肉を食べるようになったのか、これは謎だ。

 

また韓国人、特に男性は酒が強い、というイメージもあるが、意外と酒を飲まない人も多い。勿論車の運転がある人は当然だが。今回も酒は殆ど飲まなかった。そして一番驚いたのが、デザートとして巨峰が出てきたこと。その甘いこと、日本の高級巨峰に引けを取らない。韓国の農業力もかなり向上しているのだろう。

 

今日は先生の好意で大学の宿舎に泊めてもらう。キャンパス内にある宿舎は完全にホテルだった。箱モノ行政で立派なものを作ったがあまり利用がなく、宝の持ち腐れだという。何とNHKワールドプレミアまで見ることが出来た。周囲に音はなく、ぐっすりと眠れることが出来た。