今回の旅のルートを決めるのに意外と手間取った。これまでであればバンコック経由にして、バンコックに滞在し、知り合いに会うなどしていたから。しかし今回は料金を重視した。何しろ燃油チャージが相当上がり、しかも夏なので、以前聞いていたような値段ではとても取れない。
我がオフィスは旅行のプロが多数おり、どうやって安く上げるか聞いた所、「電話を掛け捲る」との答えだったので、取り敢えずHISあたりに掛けてみた。すると香港経由が安いと判明。ちょうど香港に行く用事があり、願ったり叶ったり。しかも香港まではJAL+ジェットエアーというから何となく安い。しかし念の為、インド関係の旅行社に問い合わせたところ、何とキャセイ+キングフィッシャーが更に安いと言う。
キングフィッシャーと自席で叫んだ瞬間、前の席に座る旅行お絵かき作家女史が「それだ、それに乗れ」とのたまう。聞けば前回インド行で乗ったそうで、そのCAの颯爽とした姿、機内食の美味さ、など申し分がなかったらしい。しかも何故か格安航空のジェットより安いとなれば、これで決まりだ。
因みにキングフィッシャーはビール会社が航空業界に参入したものだが、ビールでもアジアでは相当美味しいらしい。
7月10日(日)
香港で毎日たらふく食い、人と会い、そして節電日本にはない強烈な冷房のシャワーを浴び、満喫した雰囲気で空港へ。第2ターミナルは初めての経験。行ってみるとかなり空いており、キングフィッシャーのカウンターにはかなり列があったものの、デリーとムンバイ行は専用カウンターで直ぐにチェックイン完了。しかし何故かこのターミナルのイミグレが閉鎖されており、第1へ行き、そこから搭乗する。
キングフィッシャーは新参者のせいか、ゲートは空港の一番端に固まっている。機体はなかなか格好の良い鳥が描かれており、合格。CAはうーん、赤い服で颯爽としている感じはあるが。
機内に入ると後ろの方の座席のシートがおかしい。私の所から急に4席が3席になり、座席と前のシートがずれている。片足は椅子に下からはみ出すわけで、時々CAに踏まれる。隣に座った若者はインド人だがオーストラリアのボーイングで働いていた。彼曰く「やっぱりおかしい」。
乗客は満員で半数以上はインド人。中には飛行機に乗るのが初めてかと思うほど、はしゃいでおり、昔の中国を思い出した。騒がしい機内だったので、早々にインド音楽など聞く。気分は盛り上がる。
食事の時間となる。ところがこれが非常に効率の悪いもので、私の所に食事が来た時はもう片側は全員食事が終了していた。これは慣れていない証拠。食事の味はまあいいか。しかしコーヒーを頼んでももらえず、インド人達は盛んにボタンを押して要求を告げる。気の弱い私は仕方なく、後方へ行き、CAに頼むことに。
CAも如何にもビール会社のコンパニオン的な人もいるが、私のあたりの担当は韓国人かな、とにかくバタバタしていた。男性はCAきちんと服を着こなし、まあまあか。6時間近いフライトでこれだけバタバタするのは珍しい。どうやらこの航空会社、私には合わない。そして、帰り便のデリーで問題が発生する。