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2011.08.21

 旅行記(インド)

インドで呼吸し、考える(21) エゴを消し去る

7月16日(土)
10.ラダック6日目

エゴを消し去る
朝5時過ぎに鐘が鳴った。通常よりかなり早い。外もまだ暗い。昨日の話ではヨーガがあるとのことであったが、よく分からない。何か特殊な体操があったのだろうか。今日はことのほか、涼しい。気温は10度台であろう。


ここに来てから、簡単な3度の食事、勿論肉や魚はなく、また間食も殆どしない。以前のヨーガ合宿のように毎日何かプログラムがあるわけでもない。しかし自らの心がかなり落ち着いてきていることが分かる。それは食事だけの問題はなく、この尼僧院の雰囲気、周囲の自然、などが大きく影響している。




日本は相当暑いだろうな、節電、節電で。こちらはクーラーなしで十分に過ごせる。人間の欲望の一部を自然にそぎ落としてくれるようだ。これがレイの街のゲストハウスで西洋人や日本人といれば、ラダックに居ても、また違ったであろう。私が極めて得難い体験をしていることを実感してきている。


それにしても「エゴを消し去る」とはどうやってやるのだろうか。エゴのルートを分析する、と言っていたがこれはなかなか難しい。怒りの転換、確かの全ての人が同じ境地に入れば、恐らく問題はないが・・・。いや、これは他人の問題ではないのだ、自分の問題として一つずつ解決していくべきことなのであろう。


朝9時前に声が掛かり、尼僧の一人ナムの運転する車で私だけが再度スピトク寺院へ運ばれていった。ラモは北部ヌブラの出身で、2007年までバラナシ(ベナレス)で勉強していたが、卒業して戻ってきたと言う。僧院生活は楽しいのだと。10分程度で到着。ラモは携帯電話を取出し誰かを呼び出す。




彼女は「ラマ ソーナムが迎えに来ます」と言い残して帰ってしまう。あれ、どうすれば、と思っていると、頭上のマニ車の横で手を振る僧がいた。上がっていくと流暢な英語で話す。ここに定住している僧は32人、昨日今日明日は特別のプージャ。昨日見た綺麗な曼陀羅を一年に一回クリーニングし、明日には閉まってしまうと言う。所謂ご開陳に遭遇したらしい。