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2011.08.23

 旅行記(インド)

インドで呼吸し、考える(23) 6歳のリンポチェ登場(2)

正直僅か6歳の子が読経中にジッとして居られるはずはないのだが、やはり彼も手を動かしたり、こちらを見たりと、落ち着きはなかった。お付が一人横に座っているが、そちらに向かって何か話したりしている。お付がバター茶を差し出すと嫌がっており、可笑しい。代わりに自分でジュースをストローで飲んでいた。それでも信者が近づくと、男性の頭には手をやり、女性には触らないなど、それなりのルールは身に着けている。




この光景を見て考える。我々から見ると僅か6歳の子供を祭り上げる意味があるのだろうかと。周囲には大勢の老僧がおり、読経を繰り返す。何だか、日本でいえば戦国時代のお世継ぎのようである。しかし違うとすれば、お世継ぎは勢力が無くなれば追い出されるが、彼の体や行為が如何に子供でも、魂は尊敬すべき対象だろう。全く不勉強なので機会があれば是非調べてみたい。


私もドネーションをして、リンポチェに頭を触ってもらおうと思い、僧侶に声を掛けると何を勘違いしたのか、領収書を書いてくれたが、貰ったのはシルクの白い布のみ。やはり信心が足りないと言うことか。神妙な顔で読経に参加しているソーナムに手で合図を送り、お堂を後にする。本来は最後まで居ればソーナムが送ってくれる手筈であったが、自分で帰ることにした。




帰ると言っても昨日から気に入っている徒歩を選択。道は空港の滑走路横の一本道。迷う心配もないし、それほど遠くもない。兎に角この辺り、軍関係の施設ばかり。いや、昨日の道も同じ。軍が膨大な土地を抑えている。と思いながら歩いていると「軍事文化博物館」という建物が見える。入り口は工事中。そこで2人の幼子を遊ばせながら、シャベルで土を掘り返す女性がいた。彼女も出稼ぎだろうか。インドならカーストの問題かと思うが、ここでは別問題のような気もする。それにしても一日いくらの稼ぎもない、この仕事をして子供を育てていくのは大変なことだろう。




博物館に入ろうとすると軍服を着た男性に呼び止められる。60rpだという。何故そんなに高いのか聞くと入場料は10rpで写真代が50rpだと言う。どう見ても写真を撮りそうになかったので、10だけ払う。チケットは当然くれない。中に入るとチケットを売るテーブルがあったが、私をチェックする人間はいなかった。そして展示物は軍の功労者と戦役の展示ばかり。60払わないでよかった。




また雨が落ちてきた。昨日も歩いていると雨が降ってきた。雨が少ないレイでは非常に稀なことではないのか。私は実は雨男?いずれにしてもそれ程強く降ることもなく、45分で辿りつく。