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2011.08.24

 旅行記(インド)

インドで呼吸し、考える(24) 真のリーダーとは 情けは人の為ならず

真のリーダーとは 情けは人の為ならず
戻ってみると昼前なのに皆が外でお茶を飲みながらパンをかじっていた。P師に聞くと、改修に関わる建材などの整理だと言う。それにしてもその後の作業を見ると、大きな石を担いだり、砂利を袋詰めして運んだり、かなりのハードワーク。しかもP師が陣頭に立って自らやっているから凄い。これでなければ人は動かない、リーダーの典型のような感じだが、本人に寄れば「土曜日の午前は休日なの。それで普段不足している運動をしていただけ。」と平然と答える。




真のリーダーとはそういうものかもしれない。不言実行、彼女は誰かに指示を出す前に自ら何も言わずに作業を始めることがある。するとそれを見た人々が自然と後から付いてくる。そうして皆の作業が始まると、彼女はあれこれ指示を出す。


日本で会社に行くと、何でも「やらされている感」が強い。まあ、殆どの人はそれを言い訳にしながら黙々と与えられた仕事をこなしていく。ここではそんな感覚はない。自ら動いて行くように仕向け、自ら考えさせ、そして作業効率などを最終的に指導する。


そして自らは「自分は誰かの為ではなく、自分の為にやっている」と言い切れることが重要。ここに仏教の強さがあり、P師の揺るぎのない強さが感じられる。世俗では、「人の為にボランティアをする」などと言っているが、その考え方自体が既におかしいのかもしれない。「情けは人の為ならず」である。因みに最近このことわざの意味を「人の為にならないから情けは掛けない」と解釈する人が多いと聞く。真に世も末である。