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2011.08.25

 旅行記(インド)

インドで呼吸し、考える(25) レイの街 現代は刺激があり過ぎる

レイの街 現代は刺激があり過ぎる
午後はフリーなので、ゆっくりしてから、レイの街へ出掛けてみた。これまでの経験では空港道路まで出て、タクシーを拾うのだが、ちょっと道を間違えたところ、ちょうど村々を通り、レイに向かう道に遭遇したため、歩いて行くことにした。その道は村人が通る道であり、実に穏やかで風情があった。大木もあり、立派な家もあり、木の橋もあった。天気も良く、背後の青空もあり、写真映えがした。




上りということもあり、かなり歩いてようやく車が通るような広い道に出た。しかしそこは舗装工事中で歩きにくく、難儀した。自分が子供の頃、よく道の舗装が行われていたことを思い出す。経済成長期に見られる現象。あの独特のにおいすら懐かしく感じられる。


少し歩いて行くとようやくレイの街の端に到着。そこから道を上がると、ゲストハウスや土産物屋がどんどん出て来た。どうやら外国人観光客向けの通りに出たようだ。店の前に皆出ていて、盛んに声を掛けてくる。あー、俗世だ。と言っても先進国の大都会から見れば、鄙びた街なのであるが。

世俗に触れ、刺激を受けて、急に冷たい飲み物が飲みたくなる。無ければ我慢できるが、あるのに買わないと後に残ると考え、店に入る。冷蔵庫があり、中にコーラがあった。思わず手を伸ばして飲む。ウマい。25rpでこんなに感激するか。更に少し行くとパン屋があり、チョコクロワッサンが売っていた。これもご馳走と衝動的に買い、店の中庭で食べる。これも美味い。不思議なくらいうまいのである。やはり普段とかけ離れた食生活にはそれだけ負荷が掛かっているかもしれない。まだまだ修行が足りない。


今回の滞在で感じたことは「現代の人間はあまりにも心身に刺激を与え過ぎている」ということ。尼僧院生活の基本は「如何に刺激を与えないか」であろう。食べ物にスパイスを利かせない、飲み物はお茶でも緑茶などを避けている。しかしブッダもそうであったようだが、全く世俗から離れて山籠もりするのは仏教では意味がない。世俗と程よい距離に居て、初めて宗教に意味が見出せるのかもしれない。