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2011.08.29

 旅行記(インド)

インドで呼吸し、考える(28) 奇跡の虹

7月17日(日)
11.ラダック7日目
奇跡の虹
朝、ぼーっと目覚める。今日は早くから尼僧たちの声が弾んでいる。確かイギリスの高校生との交流会がある日なのだ。そう思って気にしないでいると、一人が部屋へ飛び込んできて、「大変だ、こっちだ、空が・・」と言うではないか。慌てて外へ飛び出すと晴天の中、小雨が落ち、そして山のあたりにきれいな虹が架かっていた。




しかもその場所はこの2日間訪れたあのスピトク寺院。これは何か特別なサインだと誰にでも分かる。何しろ降水量の少ないラダックで虹は珍しい。2階に上がるとP師が既にカメラを構えていた。「本当に稀なこと。今回スピトクの法会が成功したと言う意味だ」とこの時ばかりは宗教的に言う。確か今日は1年一度ご開帳されていた曼荼羅絵を仕舞う日。




私は昨日よりリンポチェの転生のことなど考えており、ちょっと不謹慎な思考も混ざっていた。特に人々が6歳の子供を生まれ代わりとして崇める姿にはかなりの違和感があった。しかしこの特別の日に目の前でこういうものを見せられると、考えを変えざるを得ない。「ラダックに行けば何かが見られる」と誰かに言われたが、これだったのだろうか。


ただ後で聞くと別の意見もあった「昨年の大洪水も稀なことであった。雨が降ることはよいことだが、また昨年同様の災害に見舞われるのではないかと危惧している人々もいる。虹が出たことが全て良いこととは言い切れない」果たしてこの虹は何を意味するのか。日本ではよく奇跡を扱う番組があり、素直には信じられないが、今回の虹、私は吉兆と信じたい。こんな所から信心とは生まれるのかもしれない。