お知らせ

>>お知らせ一覧

Myカテゴリ
コラム (88)
ブログ(タイ) (74)
ブログ(香港) (43)
プロフィール (1)
寺子屋チャイナ(ビジネス) (9)
寺子屋チャイナ(学生) (6)
旅行記(アジア) (293)
旅行記(インド) (138)
旅行記(スリランカ) (39)
旅行記(トルコ) (41)
旅行記(ベトナム) (61)
旅行記(中国) (189)
旅行記(台湾) (43)
旅行記(日本) (48)
茶話会 (9)
読書感想文 (2)
講演会 (21)

2011.10.16

 旅行記(中国)

新疆北路を行く(3) ラマダン中の食事はフルーツから

(2) ラマダン中の食事はフルーツから
午後2時にウルムチ空港に到着。非常に近代的な空港で驚く。何とターミナルが3つあるとか。既に規模は北京並みか。空港内には経済開発区の宣伝や、中欧博覧会の開催を知らせる案内が出ている。ウルムチは政治や民族ではなく、経済都市をアピールしている。外に出ると日差しが強い。




空港には新疆財経大学の副教授J氏とS氏が迎えに来てくれていた。J氏はA大学で博士号を取得、S氏は京大で取得している秀才である。私はS氏が運転する車に乗り込む。空港から市内まで20㎞だが、道は空いており、どんどん進む。「空港に来るときは渋滞があり、かなり時間が掛かった」と言われるがピンとこない。


ウルムチ市の北側、空港から20分ほどでホテルの到着。ここは元々イリのウルムチ駐在員事務所。メインの建物の後ろには新しい建物も建っている。従前の計画では列車で33時間掛けて来る予定であったから、到着は明日。急遽本日のホテルを予約したようだが、メインビルは満室で今日のみ別館に泊まる。


行って見ると部屋はきれいだが、掃除が出来ておらず、荷物だけ置いて昼食へ向かう。既に午後2時半を回っており、どこでご飯を食べるのだろうか、と思っているとホテル横のレストランに。案の定誰もお客はいない。従業員も手持無沙汰。入り口には「安全検査」と書かれた紙がテーブルの上にあったが、誰もバックを開けようとはしない。


このレストランはメニューが壁に写真入りで張り出されており、外地から来た人間にも分かり易い。N先生は兎に角ビール。新疆ビールと書かれた冷蔵庫があったが、それほど冷えてはいない。私は「チャイ」と書かれたお茶を所望。しかし出て来たのは所謂羊のバターを入れたバター茶。S氏いわく「ここは漢族のレストランで美味しくない。本物はまた別の機会に」と。


驚いた事には先ず食事の前に出て来たのがスイカ。私は大好きだし、のども乾いていたので問題ないが、スイカをつまみにビールは大変。何故スイカかと聞くと、「ラマダン中本来日中食事は勿論、水すら飲んではいけない。夜食事の前に先ずは水分を取り、かつ糖分を補給して、胃腸の活動を促すため」という。まさに知恵である。