僅か20分で空港に到着。やはりこれで100元は高い。特に地方では相当高いのだろう。運転手は満足げに帰って行った。西寧も立派な空港である。冬は殆ど観光客が来ないようで、夏だけの空港という感じもするが、さらに追加の建屋を建造中。一体何に使うのか。
今回は東方航空へチェックイン。今回は特に何もなかった。当たり前か。また空港でネット探し。ウルムチではネット屋さんがあったが、ここではカフェ。コーヒーは飽きたので緑茶を一杯58元も払って、パスワードを教えてもらい、無事接続。
周囲を見ていると、観光客と思しき、男女が高いコーヒーを平然と頼み、リラックスしてお話している。このカフェ、常時ほぼ満員だ。市内で牛肉麺1杯6元なのに、この落差は何だ。空港側も新しい建屋を立てる前に空港のネット環境を整えて欲しいが。いや、商業主義のご時世、それは無理か。
そして遅れることもなく、搭乗が開始され、機内へ。ここもまた満員。この便は北京行でなく、西安行。北京直行便は全て売り切れており、仕方なく、乗継便に乗る。それでも戻れるだけマシ。
(2) 西安空港で
1時間半ほどで西安に到着。預けた荷物をターンテーブルから取り、そのまま2階のトランジットカウンターへ。東方航空から東方航空への国内線乗り継ぎなのに、荷物がスルーされない、何故だろうか。いや、スルーされて無くなるよりマシと考えることに。
しかしカウンターでチェックインする際、一番早い便に乗りたいと告げると「ちょうど今締め切ってしまった。残念」と言われ、本当に残念。やはり荷物を取る時間が命取りに?西安空港で2時間待つ。
西安は大きな空港なので、手持ちの銀行カードで利用できるラウンジがあるはずだと探すが見当たらない。他のラウンジに入って聞くと何と「荷物検査場の外にある」という。そんなー、殺生な。それならトランジットカウンター行かずに、一度外へ出たのに。後の祭り。
そしてまたまたネットを繋ぐためにカフェへ。また58元コーヒーを飲み、電源を確保し、パスワードを教わる。何だかすごく浪費している感じ。ネットなど繋がなくても、空港でボーっとしていればよいのに、と自分でも思う。でもなぜかそれが出来ない。中毒か?
このカフェは搭乗口のすぐ横にあり、ウエートレスが親切に搭乗開始を教えてくれた。こんなちょっとしたサービスが意外と大切。これまた中国の進歩の一つを見た思い。でも私はトイレに行きたくなり、そこから走ってトイレに行ったため、最後尾になってしまったが。
(3) 東方航空
実に久しぶりに東方航空に乗った。自分では先ず選ばないエアラインに乗れることに感謝し、観察しなければならない。南方航空も10年ぶりだったが、東方は記憶にないほど前。当然サービスは大幅改善していると思ったが。
東方のサービスについては、以前より態度が悪い、飯が不味い、などいたって不評。また近年は待遇改善で抗議したパイロットが、飛行中一斉に上海に戻るなど、とんでもない話が横行していた。
西寧‐西安、西安‐北京間、乗ってキョロキョロ見回してみたが、特に目立つ所もなく、目に付くほど悪い所もない。これが中国の標準かと言われると厳しいが、当方の基準も近年大幅にダウンしており、一概に計れない。
まあ、この観光シーズンに定刻に到着すれば御の字か。私の長い長い、新疆・青海の旅は時間に遅れることなく、終わりを告げた。
完