(2) KL駅
バスに乗ると朝日がさしてきた。何だかとてもいい気分になる。眠ろうとしたが眠くはない。ボーっと窓の外を眺めて過ごす。KLの周辺は道路が発達しており、安心して見ていられる。道路の整備状況はアジアでも有数ではないだろうか。
バスに乗ると朝日がさしてきた。何だかとてもいい気分になる。眠ろうとしたが眠くはない。ボーっと窓の外を眺めて過ごす。KLの周辺は道路が発達しており、安心して見ていられる。道路の整備状況はアジアでも有数ではないだろうか。
1時間して、KL駅に到着した。予約してあるホテルに向かう前に再度両替を試みる。が、まだ7時台、銀行はやっていない。インフォメーションと書かれたデスクがあり、そこで聞くと丁寧に教えてくれた。このようなサービスは実によい。
教えられた通り進むが、どうしても見つからない。ガードマンに聞いてやって分かる。それ程に小さな、目だたない両替屋だった。しかしレートは最初に見たものより更によく得した気分になる。待てば海路の日和あり、であろうか。
両替を済ませると、さっきのガードマンが目に入る。有難うと言うと、タクシーに乗らないかと言う。それではとタクシーの方に進むと慌てて「チケット」と遮る。タクシー乗るのにチケット?横を見ると数人が列をなしている。どうやらここで買うらしい。見ていると皆行先を述べ、買っている。これはプリペイドタクシーだ。これだと行先を言わなくても運転手も分かるし、ぼられる心配もない。
運転手は陽気なマレー人。早々に通じ難い英語を駆使して、会話してみる。子供は4人いるが、今生活は安定しているという。車は日本車が良いに決まっているが、何しろ高い。最近は韓国車が増えている。確かに走っていると現代が目に付く。ダイハツは新しい車を出したらしく、これが安くて良いという。
ところが運転手は私が予約したホテルを知らなかった。8月に出来たばかりだから仕方がない。勝手に違うホテルを思い描いていた。私は9年ぶりのKLだったが、所々に記憶があり、間違っていることが分かった。住所を確認し、何とか到着した。