(3) KL不動産事情
ホテルまで30RMで戻り、部屋でシャワーを浴び、そして慌ただしく階下へ。2時に約束があった。優雅なKLライフ、どころではなく、東京より忙しい。こんなスケジュールを立てたら、いかん、ディープを見習い、心穏やかな生活をしなければ。
ホテルまで30RMで戻り、部屋でシャワーを浴び、そして慌ただしく階下へ。2時に約束があった。優雅なKLライフ、どころではなく、東京より忙しい。こんなスケジュールを立てたら、いかん、ディープを見習い、心穏やかな生活をしなければ。
1階ロビーで待っているとEさんはやって来た。彼女は私の昔の知り合いOさんの部下。現在は上海を本拠にKLは出張ベースで来ている。職種は不動産業。Oさんが昨年出した本に、これからはマレーシア不動産投資がお勧め、と書かれていたのを思い出し、案内してもらうことにしたのだ。
最近は日本から小金のある投資家が次々に訪れ、物件を購入しているという。先週も9人が来訪。契約を済ませたらしい。一体どんな物件を買っているのか。現場へ向かう、車はベンツだ、さすが。
1軒目はKL市内中心部の高層マンション。既に日本人も多く購入、入居している。部屋の眺望はよい。東京のマンションよりゆったりと広く、値段は安い。お買い得かも。階下にはプール、ジムが付いており、優雅なKLライフが送れそうだ。
2軒目と3軒目はモデルルームへ。基本的にEさん達が進めている物件はディベロッパーがしっかりしている開発案件。完工後も利回り保証が付くなど、面白い仕組みになっていた。ただ私のような無職の物には銀行融資が付かないので、うーん。兎に角今回見た3物件は住むための物ではなく、金融投資として考えるもの。日本円が高く、国内金利がほぼゼロなら、年率6%で回ると言われれば、考えてみたくもなる。日本人の資産はどんどん海外に流出していく。
因みに大陸中国人の投資はあまり見られず、香港、シンガポールからの投資が多いようだ。大陸では金融投資で6%と言われても、ピンとこないだろう。ついこの間まで20-30%の利回りが不動産の常識であったのだから。
帰り道、夕方のラッシュに捕まり、車は中心部で動かなくなる。KLも車の増加が著しい。