2. コルカタ (1) クラシックタクシーで
今回ビザを取ろうと茗荷谷のインドビザセンターに出頭すると「あなたのビザはマルチですから必要ありませんよ」と言われる。え、7月のラダック行きに取ったビザは何とまだ有効であった。2か月間入国禁止が頭にあり、混同する。
今回ビザを取ろうと茗荷谷のインドビザセンターに出頭すると「あなたのビザはマルチですから必要ありませんよ」と言われる。え、7月のラダック行きに取ったビザは何とまだ有効であった。2か月間入国禁止が頭にあり、混同する。
それでも何となく、入国時には緊張する。何か間違いがあって入国できない、ということはないだろうか。心配性なのである。今回も直ぐに飛行機を降り、真っ先にイミグレに進む。イミグレの係官は「このビザを使うのだな」と念を押す。緊張が走る。そして呆気ないほど簡単にスタンプが押される。荷物も簡単に出て来る。
さて、心の準備が出来ていない。こんなに早く出て来るとは。これからどうやって、街へ行くのか。確か旅行社のセットさんのメールでは誰かが来るようなことが書いてあったが、どうやって会うのだろうか。
出口を探していると、一般ゲートよりだいぶ前にミニゲートがあり、そこに目をやると一人の男性が立っていた。彼は慌てて紙を上げる。そこには私の名前があった。迎えがあった。旅行社の人だから中まで入れたようだ。「タクシーチケットを買って」と言われ、横を見るとプリペイドタクシーの窓口があった。しかしどこへ行くのか分からない。ホテルの名前すら知らないのだ。
その男性はとうとう中に入ってきて、代わりに処理してくれた。本当はいけないことのようだが、外国人だし仕方ない、と警備員も諦め顔。そして2人で外へ出ると、特に秩序だって待っている訳ではないタクシーの方に近づき、何か言うと、極めてクラシックなタクシーに乗り込む。私一人ではとても対応できなかった感じ。何しろ暗い。
そうして、タクシーが走りだし、市内へ。市内に向かう道も何となくクラシックなイメージ。何故だろうか、その時音楽が聞こえ、何かが押し寄せてきた。