10月7日(金) (4) 朝からインド
昨日は疲れていたのか、ぐっすり寝る。朝早くから、鳥のさえず、ではなく、カラスの大声で起こされる。コルカタはカラスが多い。取り敢えず散歩に出る。ホテル前の店では、数人の男性がチャイを飲んでいた。私も飲んで見たかったが、その輪に入るにはちょっと勇気が必要だ。遠目に彼らを観察する。チャイを飲む姿が皆実に様になっている。女性は一人もいない。カップは昔の素焼きではなく、プラスティック。カップから湯気が立っている。明らかに常連さんばかりで、お互い何やら話している。
昨日は疲れていたのか、ぐっすり寝る。朝早くから、鳥のさえず、ではなく、カラスの大声で起こされる。コルカタはカラスが多い。取り敢えず散歩に出る。ホテル前の店では、数人の男性がチャイを飲んでいた。私も飲んで見たかったが、その輪に入るにはちょっと勇気が必要だ。遠目に彼らを観察する。チャイを飲む姿が皆実に様になっている。女性は一人もいない。カップは昔の素焼きではなく、プラスティック。カップから湯気が立っている。明らかに常連さんばかりで、お互い何やら話している。
隣の大きな建物から子犬が一匹飛び出してきた。危ないなと思ったが、さっと道路に出て行き、真中を闊歩した。さすがインドの犬は堂々としているなと思った。しかし次の日、同じ場所にこの子犬が横たわっていた。寝ていると思って通り過ぎたが、更にその次の日、この犬の周囲にハエがたかっており、死んでいることが分かる。大きな建物から同じ形の子犬が数匹出て来て、周りを囲む。兄弟だろう。人間は誰もこの死骸を片付けようとはしない。
少し行くとカラスが数十匹も密集している場所がある。よくよく見ると、そこはごみ集積場。そしてそのカラスに埋もれて一人の女性がごみの仕分けをしていた。彼女にとっては日常、私にとっては異常な光景であった。その横には石の塀があったが、男たちがそこへ行くとしゃがむ。どうやらトイレらしい。中国のニーハオトイレより凄い。更に横には水道の蛇口があり、男が裸になり、朝日を浴びながら、石鹸をこすり、水浴びしていた。朝からインドを感じた。
朝食はホテルで。ビュッフェスタイル。トーストは古めかしいパン焼き器に入れ、バターを塗る。ゆで卵を自分で割り、塩を掛ける。フルーツは避け、バナナだけに。食後にチャイを頼むとオジサンが実に丁寧にティパックをカップに入れて、作ってくれた。勿論街中の味ではないが、それも一つのチャイ。