(11) カルダモン
買い物を一つ忘れていた。Hさんご依頼のカルダモン。料理音痴の私の為に、わざわざサンプルまで授けてくれた。買って帰らない訳にはいかない。カルダモンとは「香りの王様」とも呼ばれるカレーには欠かせないスパイス。きっとこれでHさんが料理すれば美味しいカレーが出来るのだろう。
買い物を一つ忘れていた。Hさんご依頼のカルダモン。料理音痴の私の為に、わざわざサンプルまで授けてくれた。買って帰らない訳にはいかない。カルダモンとは「香りの王様」とも呼ばれるカレーには欠かせないスパイス。きっとこれでHさんが料理すれば美味しいカレーが出来るのだろう。
セットさんに聞くと「その辺でいくらでも売っている」と言うが、そういうのが困る。市場まで行くのだろうか。ホテルを出たあたりのお店では、置いていなかった。直ぐ近くにスーパーが1つあったので、そこで聞く。店員は「イライチか」と聞き返す。その名前は何だろう。ベンガル語らしいので、例のサンプルを取り出すと「イライチ」と再びいう。そして売り場を指す。確かにあるある。
しかしカルダモンと言うものも、ピンからキリまであるらしい。値段が相当に違っている袋がいくつかある。いずれにしても日本円で換算すれば大したことが無いので、髙めの袋を2つ購入してみる。結果はどうだっただろうか。
そのままランチへ行く。スーパーの直ぐ近くにベンガル料理と書かれたレストランがあった。ベンガルに来たのだから一度はベンガル料理をと思うが、メニューを見ても、どれがそれか分からない。ちゃんとしたレストランなので慇懃な態度の店主が大仰に応対してくれる。「魚を食べろ」と言うので注文。出て来た魚は味付けが濃く煮込んであり、うーんそれほど、という味。ライスと魚で70rp以上取られると、髙いと言わざるを得ない。チャイを頼む気にもなれずに早々に退散。