茶園の管理責任者から少し話を聞くことが出来た。年間生産量は13万ケース(1ケース30㎏?)、内高級茶は5万ケース。ティーバックはここでは水分が多過ぎるので、乾燥しているシリグリに別に工場を持っている。マカイバリは湿度が高く、茶の生産に適しているが、最近は木材の伐採などで気温が上昇、今後の生産への影響が懸念されるという。自然災害としては2年前のモンスーンで150戸、先月の地震で50戸が被害を受けたが、いずれも軽微。
今年は人件費も高騰。職員、ワーカーとも給与が35%程度上昇しており、価格にも反映されている。ワーカーの日当は90rp、また出来高として1㎏あたり7rpが支払われる。全職員は650人、住宅が支給されるほか、医療費は無料、年金もある。また職員が退職するとその子女は即座にここに職を得ることもできる。この付近の人間はここで働きたいと考えるのでワーカー不足の心配はない。この地域としては、昨年まで州の帰属問題などでストライキが頻発したが、マカイバリには影響はなかった。
ファーストフラッシュ(3-4月)、セカンド(5-6月)、サマー(7-8月)、オータム(10月)の4期に分かれている。価格はファーストが高いが、美味しいのはセカンド。紅茶の輸出先はフランス、アメリカ、日本、イギリス、近年はインド経済が好調で国内消費が高まり、国内向け販売もかなり伸びている。特にホワイトティーはインドで人気が高い。ウーロン茶はアメリカに需要があり生産しているが量は少ない。
有機栽培を如何に維持するのかとの質問には「マカイバリには深い森があり、周囲を囲んでいるので、森が守ってくれる」と。また周辺の茶園も昨年から化学肥料の使用を辞めるなど、有機に対する考えが深まっている。