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2012.01.31

 旅行記(インド)

ダージリンお茶散歩(13) ダージリンの茶葉は中国原産

ラジャ氏の話2

今日はラジャ氏と30分話が出来た。昨日彼は丁寧にマカイバリ茶園の成り立ち、そしてその紅茶の輸出などについて、説明してくれた。このような話は既に何十回もしているようだが、嫌な顔もせずに話してくれる。2008年には本も出版しており、こちらも買い求めて、私の至らない英語を補うこととした。


今日は生産された紅茶の品質と価格について、聞いてみた。150年前にマカイバリで紅茶生産が始まってから今日まで、紅茶の世界ではダージリン紅茶が一番良質であると確信しているようだ。アッサムは大葉種で、繊細な味が出ない。スリランカの茶木はインドから渡った物で後発。中国では混乱もあり、良質の茶葉を作る環境が無かったと言う。


当時イギリス人の憧れは中国産の紅茶。アッサムで茶樹は発見されたものの、やはり中国産が飲みたいという要望に合わせて、中国より茶樹を持ち込み、インド各地に植えたが、結局このダージリンだけで中国産小葉種の茶葉が育ったのだという。


価格は全てカルカッタのオークションで決められたが、ダージリンティーは常に高値であった。勿論茶葉の質と顧客の要望により、安いお茶も作っていたし、ティーバッグも作っていた。リプトンもブルックボンドもダージリンに一目置いていた。


日本の震災の話も出た。「中国にはプリンシパルが感じられないが、日本には今回の震災を見ても、まだまだプリンシパルがある」と言う。先月シッキムを中心にこの地方でも大きな地震があり、家屋に被害が出たと言うが、もし日本の震災並みの地震がやってきたら、人心が耐えられないだろうとも言う。