10月13日(木) 別れの朝
昨晩もパサンはトレッキングの仕事で遅く帰ってきた。ここ二日は朝早く出てダージリンに行き、お客とトレッキングか、今度来る団体のアレンジに奔走していたらしい。昨年ここに1か月以上ホームステイした台湾人イラストレーターが彼らのことを本にしていた。その本が送られてきたが、書いている文字が漢字で読めないと言うので、少し読んであげる。イラストはいい。文字が無くても意味はよく分かる。
昨晩もパサンはトレッキングの仕事で遅く帰ってきた。ここ二日は朝早く出てダージリンに行き、お客とトレッキングか、今度来る団体のアレンジに奔走していたらしい。昨年ここに1か月以上ホームステイした台湾人イラストレーターが彼らのことを本にしていた。その本が送られてきたが、書いている文字が漢字で読めないと言うので、少し読んであげる。イラストはいい。文字が無くても意味はよく分かる。
出掛けるパサンについて、散歩に出る。彼はここから上がってくるシェアタクシーでダージリンに行くと言う。道に出るとナヤンなど彼の仲間が朝から話をしていた。まだ6時半だが、本当にここの朝は早い。そして意外とあっさり別れてしまった。それでいいのかもしれない。
いよいよ出発の時刻が来た。おじいさん、お嫁さん、そしてリーデンが家の前で見送ってくれた。この小さな木の家が何とも懐かしく思える。特に設備が優れている訳でもなかったが、何となく温もりがあった。日本でも昔はこのような暮しがあったはずだ。人間の幸せとは何であろうか、再度考えた。
おじいさんが私の荷物を軽々と担ぎ上げ、道路脇まで運んでくれた。私より随分年上であるが、その慣れた仕草がこの村で生きて行来ていることを示していた。