優雅なホテル
運転手が駅で待っていた。車に乗り込み今日のホテルへ。ダージリンの街はマカイバリと比べれば相当大きいが、道は狭い。車は対向車、人々を避けながら、何とか進む。そしてついにある建物の前で止まる。傾斜地に建つ結構立派な建物である。
運転手が駅で待っていた。車に乗り込み今日のホテルへ。ダージリンの街はマカイバリと比べれば相当大きいが、道は狭い。車は対向車、人々を避けながら、何とか進む。そしてついにある建物の前で止まる。傾斜地に建つ結構立派な建物である。
運転手は建物の中へ消えたが、車は明らかに通行の邪魔になっており、大変。暫くすると運転手が人を伴って戻る。その若者は私の荷物を軽々と肩に担ぎ、階段を上って行く。運転手は車を動かし去る。急な階段を上る。4階に受付があった。息が切れる。ここは山小屋風でもあり、何とも優雅なホテル。受付も実に丁寧に応対している。
チェックインすると更に1階上へ。その素晴らしく眺めの良い部屋に通される。え、私の宿泊費は1泊僅か4,000円程度だが。しかしあることを思い出した。マカイバリにやって来たインド系カナダ人が「このホテルは表に面している部屋は一晩中うるさいから辞めろ」。そうだ、私はいい部屋よりも静かな空間が欲しかったのだ。
受付でその旨伝えると、困ったように「あなたの料金はこの部屋だ」と言う。このレベルで裏向きの部屋はないと。そして全く見晴らしのない部屋に通されたが、こちらで十分満足。これが最近の旅で鍛えた良さである。料金より静けさを取る。
先ずはシャワーを浴びる。マカイバリではお湯のシャワーはなかった。これで5日間は正直日本人には辛い。ちょっと浴びただけで相当に幸せに感じられる。こんなことは日本では味わえない。節電とか、忍耐とか言っても、やはり実際に経験しなければ分からない。今回被災した人々の暮らしが本当に思いやられた。ついでに洗濯もした。