5.ガントク とうとうシッキムへ入境
8時前に車に乗る。名残惜しいが、カリンポンを去る。ヒマラヤホテルも実に名残惜しい。特に何もない街でこれほど離れたくない気分になるのは珍しい。しかし今日は幻の王国、シッキムへ行くのだ、と自分を奮い立たせる。
8時前に車に乗る。名残惜しいが、カリンポンを去る。ヒマラヤホテルも実に名残惜しい。特に何もない街でこれほど離れたくない気分になるのは珍しい。しかし今日は幻の王国、シッキムへ行くのだ、と自分を奮い立たせる。
カリンポンから少し行くと、道端に民族衣装の男性がいた。珍しいので写真に納める。レプチュー族の正装だそうだ。河が見えてくる。向こう側がシッキム。そしてとうとう橋を渡る。ここは車が混んでいる。渡り切るとその先にチェックポイントがあったが、そこを通り抜け、ツーリストロッジと書かれた建物へ。運転手は私のパスポートと入境証を持って、手続きに走る。ここはどうやら外国人やインド洋人などが来た時に使う待合室のイメージ。今回入境証はセットさんがダージリンでアレンジしてくれていたが、ここでも手続きできそうだった。
30分ほどで手続きが終了。車は出発したがすぐにガソリンスタンドへ。1リッター46rpだから、日本よりは安いが、この国の物価から考えて、非常に高い値段である。インドが石油の大口輸入国である現実を見る。
山道を登る。途中で、大きな工場建設現場に出くわす。聞けば、最近シッキムに投資ラッシュが起こっている。この地域は従来経済発展が遅れていたが、近隣諸国との関係などからインド政府もシッキムの開発に力を入れ始め、企業誘致に優遇策を講じている。5年間企業所得税免税、設備輸入の非課税などにより、発電所や化学工場の進出が起こり、建設ブームとなっている。確かに数か所で工事が行われており、なかなか活況であった。
結局入境手続きも入れて、4時間ほどでシッキムの中心とガントクへ至る。