シェアタクシー
逆に下へ向かう。一体どこへ向かうのか。まあ、成るようにしかならない。20分ほど行くと、少し上り、そして車は停まった。その付近には人々が行き交う。タクシーは私を残して去って行った。さあ、どうなるんだ。
「シリグリ」と叫ぶと、にいちゃんが寄ってきて、手招きする。着いて行くとテーブルがあり、チケットを売っていた。150rp、と言われお金を渡すと、チケットが渡され、別のにいちゃんが私を連れてタクシーが連なる場所へ向かう。
この車だ、と指を差され、荷物は車の上に揚げられた。さて、私はどこへ乗るのか、と車内を見渡すと、先に乗っていた一人がチケットに書いているという。確かに番号9が打たれていた。それが座席番号、しかも座席は三列の最後列の真ん中。座席配置は運転の横に2人、その次に4人、最後尾は荷台を改造しており、座り難い。そこへ4人。ギューギュー詰めだ。私の両脇は全て若い男性。本当にきつくて、全く動けない。おまけにPCの入ったバックが股の間に入る。
これは修行の旅だった。身動きできない状態で、しかも道はでこぼこ、またはカーブも多く、車に身を任せる以外にどうすることもできない。両脇に身を任せ、彼らもこちらに身を任せる。どうにもならない。前を見ると車内はまるでラグビーのスクラムだ。
それにしても、道は良くなかった。中には工事中の道もあった。ただ面白いのはその道には、この先道悪し、の看板が立っていることだ。そんな看板を作る前に道を直せばよいと考えるのは、我々の発想か。実際の工事現場を見ると、ワーカーがゆっくりゆっくり作業していた。道を直ぐに修復しないのは共生?かと思ってしまう。