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2012.03.06

 旅行記(インド)

ダージリンお茶散歩(39) 空港で劇的な再会

シリグリ空港での再会


シリグリからバグドグラまでは車で30分ぐらいと聞いていた。リキシャーを頼めば300rpで行くらしい。それにしても昨日の修行タクシーが4時間半で150rp、リキシャーの料金から見て大分時間が掛かるのだろう。ホテルのフロントでは1時半のフライトなら12時に出ても間に合うと言ったが、インドでは何が起こるか分からない。その際、一人では解決できる自信が無い。11時には出発した。

リキシャーに乗り込むと、周囲が良く見える。街の郊外には大型デパートも出来ており、私が歩いた旧市内以外に街が発展していた。やはりちょっと歩いたぐらいでは、分からないことが多い。

空港には僅か20分で着いてしまった。これで300rpは高い、と思ったが、どうやら定額料金らしい。出発までかなり時間があったが、兎に角インドの空港では過去にも苦い経験がある。手続きは早くしてしまおうと考える。

国内線なので出国審査はないが、荷物検査は相変わらず厳重である。長い列が出来ていた。このバグドグラ空港でも飛行機は頻繁に離発着していた。やはりインドも空の時代に入っている。その列の一番後ろに並んだところ・・・。

前の人が振り返る。何とそれは昨日シェアタクシーで会ったネパール人ではないか。彼も驚いている。聞けば昨日はシリグリに泊まり、今日デリーで行く。デリーで商売をした後、カトマンズへ戻るらしい。彼はシャツなどを作る繊維会社を経営していた。90年代初めには日本企業との取引が多かったが、その後韓国へ移り、そして中国へ。現在では中国語は話せるし、中国携帯も持っている。

中国より原料を仕入れ、カトマンズで商品を作成していたが、昨今の政情不安で工場をシッキムへ移すことを検討している。その為にシェアタクシーに乗っていたのだ。因みに中国の人件費上昇による影響ももろに受けている。価格は上昇し、また中国人の横暴な商売にも悩んでいる。中国人が入れない街、シッキムへの投資は単に優遇措置だけで決めるわけではないようだ。

そんなことを話していると彼の出発時間となり別れた。彼とは実に偶然の出会いであったが、それは誰かが私のシェアタクシーでの修行の見返りに彼を派遣してくれたようだ。

そして私も搭乗した。何事もなく、コルカタへ戻る。