(2)ダナンへ
ベトナム航空の国内線は先程のTGと違い、満席。子供なども乗っており、泣き声が響く。ベトナム航空に乗るのは実に久しぶり。機内はきれいで特に問題も感じられない。ここにもベトナムの進歩がある。しかし・・?
離陸後すぐにおしぼりが出る。1時間のフライトだが、やはり未だにランチが出るのだろう。そう思って皆がテーブルを出すと、CAがペットボトルの水を配り始める。そしてそれからずーっと待っていたが、遂に・・食事は出なかった。それどころか、スナックの一つも出なかった。
着陸態勢に入り、テーブルを元の位置に戻しながら、隣に座っていたフランス人のおばさんが『アン ビリーバブル!!』と叫ぶ。私にも気持ちはよく分かる。少なくともおしぼりが出て、水しかもらえないと考える外国人は少ない。ちょうど昼時であっただけに、その落胆は大きい。私は既に朝3時と8時に機内で2回の朝食を食べていたが、それでもかなりの空腹を覚えたのは何故だろうか。食に対する空腹ではなく、サービスに対する空腹であろう。