(2)空腹に彷徨う
兎に角腹が減る。でもホテルで食べると高そうなので、街に出る。ホテルの向かいから右へ。直ぐに広めの道に出る。そこにバンミーの店が出ていた。思わず飛びつく。15000ドン。ベトナムではどこへ行ってもパンが美味い。助かる。
フォーを食べたいと隣を見てみると、老夫婦が今二人で懸命の鍋を運んできていた。中には何が入っているのか?フォーか、と聞くと首を振る。何だろう、まだ店は開店していない。パンを食べたらフォーも食べたくなる。
川沿いの道に出ると、そこは一変して観光地。レストランも欧米人向けにこぎれいになっており、値段も当然高い。フォーが1杯、40000ドン、日本円ではそれほどでもないが、現地感覚では高い。そこでフォーの屋台を探して歩き回る。
しかしどこを見てもフォーの屋台はない。それどころか、ローカルな店は既に店仕舞いしており、脇にフォーのどんぶりが並んでいるだけ。一体どうなっているのか?ここではフォーは朝食べる物なのか?とうとうフォーにはあり付けず、時間は4時半となった。
ホテルでは宿泊客の為にローカルフードを振舞うと言うのを思い出し、急いでホテルに戻る。庭には小さなテーブルとイスが出ていて、レストラン従業員が俄か売り子になって、ご飯、麺、デザートなどを配っている。まだ空腹だったので、一通り食べて満腹に。
そして昨晩からの長旅の疲れがどっと出て、シャワーを浴びる。しかし何故か水しか出ない。それでも気持ちよく、遂に7時前には眠りに落ちてしまった。