11月2日(水) (4) チャム彫刻博物館
翌朝はホテルの部屋の窓からいい感じの朝焼けが見えた。このホテルは市内では高い方。周囲が良く見える。ホテルの朝食はホイアンとは異なり、ガッカリ。そそくさと引き上げる。
今日は昼にはフエに行くので、A師より見るように言われているチャム彫刻博物館を朝一に訪れる。この博物館はホテルから歩いて、10分チョイ。河沿いにある。9時前にやっているかと見てみると既に開いていた。やはり中部の朝は早い。
雰囲気の良い中庭、吹き抜けの平屋の建物にヒンズー教の神々、シバやガネーシャなどの石像がいくつも置かれている。チャンパの遺跡から出土したものだという。ベトナムと言えば仏教を思い出すが、以前はチャンパ王国が栄え、ヒンズー教が信奉されていたことがよく分かる。中部ベトナムはやはり仏教とヒンズー教の文明の衝突点である。
裏庭には相当古い樹木がある。その下のベンチに腰を下ろすと、気持ちの良い川風が吹いてくる。チャンパの昔も、こんな風が吹いたのだろうか。