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2012.04.10

 旅行記(ベトナム)

ベトナム中部散歩(33) ドネーションとは

(9)   午後は分かれて


午後はボートトリップ。小型の船に乗り込むとお婆さんが直ぐに皆に飲み物を勧め、ついでに土産物を勧める。この辺は抜け目ないというか、人の心理を突くというか、私などには非常に苦手な行為である。欧米人達はこのような行為にかなり慣れており、適当にあしらっていた。うーん。




そして上陸。果樹園に行くような話であったが、どうやら誰かの家の庭を見るらしい。かなり広い邸宅であり、建物も由緒正しそう。案内のおばさんが出て来て、英語で説明する。私に向かって突然「これはイチジク」などと日本語も知っている。フランス語も話す。相当観光客に慣れている。それにしてもこの庭園、実に様々な果物がある。




帰りにちょっとトラブルがあった。ここには入場料がなく、案内人はドネーションを要請。ガイド(お兄ちゃんは別組に参加し、オネエチャン)もドネーションして欲しいと声を出した。我々は適当に支払ったが、フランス人の若いカップルだけがそれを無視して出口へ向かった。




すると案内のおばさんが猛然と支払いを要求、フランス人は「ドネーションは必ず払うものではない」と主張した。さてどうなるかとみていると、何とスペイン人の男性が「いい庭園だったじゃないか、少しは払ってあげたらどうだろう」と宥めるように諭した。その言葉にフランス人も拒否できなくなり、一件落着。




スペイン人は「いつもの癖が出た」と舌を出す。聞けば、国では教師だそうだ。しかも現役。1か月間ベトナムを旅していると聞いていたので、夏休みでもない期間なので不思議に思う。何とスペインには「5年間、給与を85%とすれば、長期休暇を得る機会がある」というのだ。これは素晴らしい。見聞を広めて、教育に生かす。




最後の観光地、ティエンムー寺へ行く。ガイドのお兄さんたちも合流。ここには立派な塔が建っている。高さ21m、七層。慈悲と言う名の塔は格好が良い。1601年に創建されたこの寺はなかなか風情がある。寺には修行僧もいるようで、若い男女が修行を終えたのか、楽しそうに会話していた。